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商品フィードを活用したショッピングフィードつきファインド広告(β版)とは?初期設定や注意点を徹底解説

2022.09.26

ファインド広告は2019年にGoogleディスプレイ広告のメニューの1つとして追加された配信手法です。

Googleが保有するサービスの中でも特にユーザー数の多いDiscover(Google Feed)、Youtube Home Feed、Gmailの広告枠などに広告を配信できます。

今回、このファインド広告で商品フィードを活用したショッピングフィードつきファインド広告(β版)がリリースされました。

参考;Google広告ヘルプ

商品フィードを使用してファインド広告(ベータ版)に商品を表示する

早速ですが、こちらのご紹介と設定方法をご説明したいと思います。

1.ファインド広告(Discover Ads)とは?

Googleファインド広告とは、Googleサービス(Discover、Gmail、YouTube)の3つの配信面でGoogleが保有しているデータを元に独自のアルゴリズムで「商品やサービスに興味関心を示しているタイミング」で広告表示してくれる広告キャンペーンのことです。

ファインド広告は2019年9月にβ版としてリリースされ、2020年4月に一般的に配信可能なキャンペーンとなりました。
ファインド広告は、以下の3つの配信面に配信されます。

・ YouTube Home Feed

・ Gmail

・ Discover Feed



参照;Google Marketing Live 2019 | Keynote Deep Dive

Youtubeのホームフィード、Gmail、Discover Feedの中で配信面を絞ることができないため、複数設定できる広告の内容を上記配信面3つに対して汎用性のあるものを用意する必要があります。

1つのキャンペーンで広告を出稿するため、どの配信面に広告が配信された場合もユーザーに刺さるクリエイティブを作成しなければなりません。

今回ご紹介する、ショッピングフィードつきファインド広告(β版)についてはクリエイティブはフィードに紐づくため、この部分の熟考は緩和されると思います。

2.ショッピングフィードつきファインド広告(β版)の注意点とメリット

1.新規にキャンペーンを作成する必要がある
ショッピングフィードつきファインド広告(β版)は新規でキャンペーンを作成する必要があります。

既にファインドキャンペーンを実施している場合でも、追加でこちらの設定をすることはできません。

既存のファインドキャンペーンの設定欄に、フィードを選択できる欄がありますが、チェックボックスにチェックをつけることができません。

参考;既存のファインドキャンペーンの設定欄

上記のように、既存のファインドキャンペーンの設定欄に新たに商品フィードの欄が出現しましたが、チェックボックスにチェックを付けることはできません。

2.Google Merchant Centerでフィード登録が必要
また、今回ご紹介する配信手法は、事前にGoogle Merchant Centerでフィードの登録をしておく必要があります。

Google Merchant Centerでのフィード登録については以下をご参照ください。

参考;【初期設定】Googleショッピング広告の設定手順を解説

3.P-MAXでは対象外
現状、P-MAX(パフォーマンス最大化)キャンペーンではこのショッピングフィードつきファインド広告はサポート対象外です。

P-MAXは、Google広告すべての掲載面(検索結果・ディスプレイ・YouTubeなど)に配信できる配信手法で、Google Merchant Centerのフィードも登録できるので、一見P-MAXでは対応範囲内かと思われがちですが、現状はP-MAXではこちらは対象外です。

※2022/09/22現在

そのため、ファインド面にショッピングフィードつきの広告を配信できるのは、この配信方法のみのため、純粋なユニーク面として大きく活用できるかと思います。

3.ショッピングフィードつきファインド広告(β版)の設定方法

それでは、新規にキャンペーンを作成するところからご説明いたします。

1.新規キャンペーンを作成>ファインド広告を選択

2.キャンペーンのサブタイプで「商品フィードのあるファインドキャンペーン」を選択

  その後、Google Merchant Centerのアカウントを選択

3.任意のキャンペーン名を入力して、「続行」をクリック

4.キャンペーン設定の画面で以下を設定していきます。

・コンバージョンアクション選択

・地域、言語、単価設定、予算、その他設定

※この部分は通常のファインドキャンペーン設定と同様です。

5.ターゲット設定でオーディエンスを設定します。

  こちらはリマーケティングやカスタムオーディエンスなど任意の設定をします。

「最適化されたターゲティング」は施策にもよりますが、オンにすることをおすすめします。

6.広告の作成画面でGoogle Merchant Centerアカウントの商品を選択できます。

フィードに登録しているすべての商品を配信対象にする場合は、そのままで問題ありません。

配信対象商品を限定する場合は、以下の鉛筆マークをクリックします。

※配信対象商品を限定する場合

7.「選択した商品を使用する」を選択し、以下のカテゴリごとに商品を選択します。

8.広告クリエイティブを作成します。

  クリエイティブに関しては、ロゴとテキストクリエイティブ、URLを入稿するのみです。

ファインドキャンペーンの入稿規定については以下をご参照ください。

参考;Google広告【ファインドキャンペーン】の特徴と設定方法を解説

9.最後に「キャンペーンを公開」をクリックしてキャンペーンが公開されます。

4.Google Ads Editorについて

残念ながら、2022/09/22現在まだGoogle Ads Editorには対応しておりません。

新規の入稿時や、Google広告管理画面上で作成した、ショッピングフィードつきファインド広告(β版)のキャンペーンは、Google Ads Editorには出現しません。

P-MAXなどもリリース当初はGoogle Ads Editorでの作成、編集はできませんでしたので、今後のアップデートに期待ですね。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は新規リリースされた商品フィードを活用したショッピングフィードつきファインド広告(β版)についてご説明しました。

ファインド面にショッピングフィードつきの広告を出稿できることや、まだP-MAXでは対象外ということを考慮すると、純粋なユニーク面として大きく活用できる配信手法かと思われます。

P-MAXを実施すれば、Google広告の掲載面・配信手法はすべて網羅されているように思われましたが、今回リリースされたショッピングフィードつきファインド広告(β版)は全く新しい配信手法ではありますので、この機会に是非チャレンジしてみるのはいかがでしょうか。