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【Google広告】「データ除外」を活用して自動入札が参照するデータを除外する方法

2024.02.19

Google広告のスマート自動入札では、コンバージョンとコンバージョン値のデータを活用して、入札を行います。

そのため、仮にコンバージョンタグが一時的に抜けてしまうなど、何かしらの要因で計測に欠損があった場合でも、その期間のコンバージョンデータも参照して入札に反映してしまいます。

このようなコンバージョントラッキングの問題による不正確なコンバージョン率は、スマート自動入札の精度に悪い影響を及ぼしてしまいます。

Google広告ではコンバージョンが正しく計測されていない期間は参照しないように「データ除外」という機能を備えております。

「データ除外」を活用すれば問題発生した際に、スマート自動入札のパフォーマンスに与える影響を軽減することができますので、今回はこちらをご紹介します。

1.データ除外とは

データ除外とは、コンバージョントラッキングで問題が発生した期間のデータをすべて無視するようにGoogle広告に指示をする機能です。
対象キャンペーンタイプ

・ 検索キャンペーン
・ ディスプレイキャンペーン
・ ショッピングキャンペーン
・ P-MAX

※動画キャンペーンやデマンドジェネレーション(旧ファインド)は活用できません。
※ホテル キャンペーンではサポートされていません。
すべてのキャペーンや、特定のキャンペーンから選択することも可能です。
デバイスも指定することができます。

2.「データ除外」の設定方法

1.[ツールと設定] > [共有ライブラリ] > [入札戦略] を選択します。

2.左メニューの [詳細設定] を選択します。

3.上部メニューの [データ除外] を選択します。

4.「+」ボタンをクリックします。

5.任意の名前、説明を入力後、データ除外したい期間を選択します。

※注意点
一度に除外を指定できる期間は14日間までです。
そのため、1ヶ月以上の長い期間を除外したい場合は、複数作成してそれぞれ適用させる必要があります。

6.すべてのキャンペーンor特定のキャンペーンを選択します。
デバイス別で選択することも可能です。

以上で設定は終了です。

3.頻繁な使用は注意しましょう

データ除外は、サービス停止や重大な問題に対応するための機能です。データ除外を頻繁に、または長期にわたって使用すると、スマート自動入札の掲載結果に悪影響が及ぶ可能性があります。

Google公式ヘルプ:データ除外について

上記の通り公式ヘルプでも頻繁に活用するとかえって全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼすと記載があります。
活用する際は注意して、本当に必要か否かを考えたうえで設定した方が無難かと思います。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、Google広告の「データ除外」についてご紹介しました。

今回ご紹介した機能はGoogle広告の機械学習において、人の手で「サポート」する機能であり、機械学習を意図的に「操作」する機能ではありません。

少し運用状況が悪くなって以前の状態に戻したいという理由で「操作」しようと頻繁に活用すると、機械学習に悪影響を及ぼしかねません。

さまざまな場面での活用方法はありますが、使い方次第では最適化を妨げることにもなるので活用前にしっかり考慮しましょう。