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Google広告【ファインドキャンペーン】の特徴と設定方法を解説

2022.06.30

YouTubeやGmail、Google検索の画面下部で、ディスプレイ広告のような画像とテキストの広告を見かけたことはございませんか?

その正体は、Googleファインドキャンペーン(Google Discovery Ads)です。

画像と広告文を用いて、広いターゲット層に広告を配信することができ、獲得から認知度向上まで、幅広い効果が見込めます。

今回は、ファインドキャンペーンの特徴と設定方法を解説します。

1.「ファインドキャンペーン」とは

Googleファインドキャンペーンは、YouTubeやDiscover、GmailなどGoogleサービスを対して、画像とテキストで構成された広告フォーマットで見込みの高い顧客に幅広くアプローチできる広告メニューです。

Googleにログインしているユーザー情報などを基に広告が配信されるため、非常に精度の高いターゲティングの実現が可能です。

Google参考記事:ファインドキャンペーンについて
https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja

2.「ファインドキャンペーン」のメリット・デメリット

ファインドキャンペーンの1番の大きな特徴は、最適なユーザーに対して幅広くアプローチできることです。より関心度の高いユーザーに対し、設定された入札目標と予算に基づいて広告が表示される仕様になっています。

ファインドキャンペーンを活用するメリット

・Googleサービスの幅広いユーザーにリーチ
・興味を引きやすいネイティブな広告形式
・検索では獲得できない潜在層へアプローチ

1.Googleサービスの幅広いユーザーにリーチ
月に最大30億人ものユーザーにリーチできると言われているYouTubeホームフィードや15億を超すアカウント数を誇るGmailなど
各種Google関連サービスを利用している見込み顧客に幅広くアプローチが可能です。

2.興味を引きやすいネイティブな広告形式
Discoverをはじめ、フィードの間に表示されるため、自然と広告が目に入るような、興味を持ってもらいやすい広告フォーマットです。

さらに、ファインドキャンペーンでは、機械学習によりアセットに登録した広告の中から、よりユーザーが関心を示しやすいと思われる広告が表示されるため、自然にユーザーの行動が促しやすい広告形式となっております。

3.検索では獲得できない潜在層へアプローチ
ファインドキャンペーンは、ユーザーが新しいブランドやサービスを発見するために設計されたプロダクトです。

先述のとおり、DiscoverやYouTubeホームフィード、Gmailに対し、ユーザーが関心を示しやすいタイミングで広告を配信させることによって、検索だけでは獲得できなかった、より多くの顕在層にリーチできます。

さらに、ファインドキャンペーンのターゲティングにも「カスタムセグメント」がありますが、こちらは「直近でユーザーが Googleで検索した語句」をもとにターゲティングが可能なため、これまではアプローチすることが難しかった「検索はしているものの、サイトへは来訪していないユーザー」に対してアプローチすることが可能です。

続いて、ファインドキャンペーンを実施する際のデメリットもお伝えします。

ファインドキャンペーンを活用するデメリット

1.設定できない項目が複数存在
ファインドキャンペーンのデメリットとして挙げられることとしては、設定できない項目が多いことです。
自動的に最適な広告を最適な形で配信できる広告形式のため、以下の設定ができません。

・個別単価設定を使った入札戦略
モバイルデバイスターゲティング
プレースメントターゲティング
・フリークエンシーキャップ
・広告のローテーション
コンテンツターゲット

上記のように、設定できない項目が多いです。例えば「Gmaiだけに配信したい」「PCは配信を除外したい」というような設定をすることができません。

機械学習による最適化が基本となるため、上記の設定ができないことによるデメリットはあまり大きくはないとは思いますが、細かな設定をしたい場合などは注意が必要です。

3.「ファインドキャンペーン」の入稿規定と設定方法

設定方法の前に、ファインドキャンペーンの入稿規定をまとめます。ファインドキャンペーンには、ファインド広告とファインドカルーセル広告の2種類が存在するため、それぞれの入稿規定をまとめました。

【ファインド広告アセットの仕様】

【ファインドカルーセル広告アセットの仕様】

ファインド広告は横向き、もしくはスクエアの画像1枚と広告文を組み合わせた形式の広告です。設定した広告文、画像から高い成果が見込める組み合わせが自動的に表示されます。

画像、広告見出し、URL、テキストを組み合わせたセットで、1つの広告に2~10枚の画像を設定できます。

一方ファインドカルーセル広告は、カタログのように商品を一気に複数見せたり、ストーリー性を持たせて商品、サービスの魅力を伝えたりすることができます。各カード毎に見出しやURL、行動を促すフレーズのテキストの設定が可能なため、URLのページ内容や商品に合わせて設定すると良いでしょう。こちらは1つのカードにつき最大3枚まで画像の設定が可能です。

下記のGoogle公式HPにも、ルールやその他注意事項などの詳細が記載されいるので、一度目を通しておくと良いと思います。

Google参考記事:ファインド キャンペーンを作成する
https://support.google.com/google-ads/answer/9176942?hl=ja

それでは続いて設定方法を解説します。

1.管理画面から「新しいキャンペーンを作成」を選択し、キャンペーンで達成したい目標を選択。目標を選ばずに先に進めることも可能

2.キャンペーンタイプで「ファインド」を選択

3.配信地域と言語を設定し、単価設定と予算を設定。入札戦略は「目標コンバージョン単価」および「コンバージョン数の最大化」のどちらかを選択することができ、それぞれ予算と単価設定に基づいて自動的に入札が調整される

4.ターゲット設定では、オーディエンスやユーザーを設定。「ターゲットとするオーディエンスの編集」から、広告グループごとにオーディエンスの設定が可能。「ユーザー属性」では、年齢、性別、子供の有無、世帯収入を設定

5.最終ページURL・画像・ロゴ・広告見出し・説明文など必要な情報を入力し、最後に「次へ」を押すと最終画面に移行

【ファインド広告入稿画面】

以上のような手順で指定し、最後に広告を公開すれば設定完了となります!

ファインドカルーセル広告も同様の手順で作成可能ですが、まずはファインド広告を作成した後に、ファインドキャンペーン内の、対象の広告グループの広告作成画面で「ファインドカルーセル広告」を選択してから作成する方法が良いかと思われます。

【ファインドカルーセル広告入稿画面】

4.「ファインドキャンペーン」の活用ポイント

最後に、ファインドキャンペーンを活用するためのポイントを3つ紹介します。

・最適な予算設定とCVデータの蓄積
・様々な配信面に適したクリエイティブパターンとサイズ
・広告見出しと説明文との組み合わせを意識

最適な予算設定とCVデータの蓄積
ファインドキャンペーンの成果は、機械学習によるデータとそれに基づいた最適化によって向上します。そのため、適切な予算を設定し、最適化に必要なCVデータが得られるまではキャンペーン設定を変更しないことが推奨されています。

Google参考記事:ファインドキャンペーンでユーザー行動を促す
https://support.google.com/google-ads/answer/9437131

様々な配信面に適したクリエイティブパターンとサイズ
ファインドキャンペーンではデバイスや配信面を選択することができません。そのため、どの配信先でもユーザーに訴求ができるよう、クリエイティブのパターンとサイズは複数用意しましょう。GDNで効果の高いクリエイティブをファインドキャンペーンに汎用することも一つの方法です。

Google参考記事:ユーザーが思わずスクロールする手を止めてしまうような、印象的な画像を使う
https://support.google.com/google-ads/answer/10547315?hl=ja&ref_topic=10308557

広告見出しと説明文の組み合わせを意識
配信されるフォーマットや配信面によっては、説明文が表示されない可能性もあるため、広告見出しだけでも内容が伝わるような訴求が求められます。また、説明文が冒頭部分だけに省略されて表示される場合もあるので、重要な内容は冒頭に持ってきましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

YouTubeホームフィード、Discover、Gmailへのネイティブ広告の配信で見込みの高い新規顧客に幅広くアプローチできるGoogleファインド広告をご紹介しました。

良質なコンテンツに存在するユーザーに対して、表現力高く訴求できるうえ、オーディエンス設定などを使えばより広告効果を高めることも可能です。

ファインド広告、ファインドカルーセル広告をどちらも活用して、運用効果を高めてみてはいかがでしょうか。