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動的検索広告の入稿手順を解説

2021.03.25

動的検索広告(DSA)とは検索連動型広告の機能の1つです。指定したWebサイトに関連するキーワードで検索された際に、自動的に広告文やランディングページが生成され、配信される広告のことを言います。通常の検索広告とは異なり、キーワードの入稿や広告文作成をする必要がありません。

本記事では、動的検索広告の入稿方法について解説していきます。

また、動的検索広告についての基本的な機能や仕組みについては、別の記事にて解説しておりますのでそちらもご覧ください。
▼~動的検索広告とは(DSA)とは?~
関連記事:https://www.light-marketing.jp/archive/700

1.動的検索広告の設定方法

Googleでの設定方法
初めにGoogleでの設定方法になりますが、動的検索広告の設定方法には、新しくキャンペーンを作成して設定する方法と、既存のキャンペーンに広告グループを作成して設定する方法の2パターンがあります。

まずはキャンペーンを作成して設定をするやり方から説明していきます。

キャンペーン作成方法
①キャンペーンから「+」を選択し、「新しいキャンペーンを作成」を選択
②該当する達成目標を選択して、キャンペーンタイプは「検索」を選択

この後の「該当する達成目標」も選択

③「キャンペーン名」を入力しディスプレイネットワークのチェックを外す

④「設定を全て表示」させた後「動的検索広告の設定」より「ドメイン」を入力。ターゲティングソースは「ウェブサイトのGoogleインデックスを使用する」を選択

その後は「配信地域」「言語」を選択し、最後に「予算」「入札単価」を設定して保存

キャンペーンで動的検索広告を設定する方法は以上になります。次に広告グループを作成しなければなりませんが、下記の広告グループ作成方法と同じ手順でグループを作成することができます。
下記手順を作成したキャンペーンで実施をすれば広告グループまで作成することができます。

広告グループ作成方法
①動的検索広告のグループを作成したいキャンペーンを選択し「+」マークを選択
②「広告グループの種類」を「動的広告」にして動的検索広告に使用したいサイトドメインと言語を入力して「更新」をクリック

③「広告グループ名」「デフォルトの単価」を設定
④カテゴリまたはURLを使って動的検索広告のLPとするページを選択


⑤広告の説明文を作成し、必要に応じて表示オプション設定


以上で動的検索広告の入稿は完了です。

Googleでは、上記で説明した入稿手順がヘルプにも記載されておりますので、こちらも参考にしてください。
参考記事:https://support.google.com/google-ads/answer/3249700

Yahoo!での設定方法
次にYahoo!での設定方法を解説します。関連記事でも触れておりますが、Yahoo!の動的検索広告は(Dynamic Ads for Search)の名称でサービスが提供されております。

また、Yahoo!はキャンペーンからでしか動的検索広告の設定ができない仕様となっております。ただし、ページフィード使用の有無を選択できるので、必要に応じて使い分けていきましょう。

キャンペーン作成方法
Yahoo!の場合はまずページフィードの準備からになります。

①「検索広告」の「ツール」から「ページフィード」を選択


②「ページフィードを追加」を選択し「ページフィード名」「ドメイン」を指定して作成


③作成されたデータフィールドの「ページフィード管理」から「アップロード」を選択
④あらかじめ作成していたURL一覧をアップロードし、審査が通過すれば完了

ここまでがフィードの準備になります。審査が通過したら、次に広告の設定に移ります。

⑤「キャンペーン作成」から「動的検索広告キャンペーン」を選択


⑥「キャンペーン名」「スケジュール設定」を入力
⑦対象の指定方法から「ページフィード」を選択し、作成したフィードを選択


ページフィードを使用しない場合は、ここで「ドメイン全体」を選択し、ドメインを入力


⑧この後は通常のキャンペーン設定を行い「保存」
⑨広告グループも通常の広告グループと同様に作成し、広告作成画面から広告名と説明文を入力し「保存」すれば完了

Yahoo!の場合はクローラーに解析させるページをひとつひとつ個別で設定しなくてはならないのでページフィードの設定は必須となっておりましたが、直近のアップデートによりドメイン全体でも動的検索広告を設定できるようになりました。

また、Yahoo!もGoogle同様に入稿手順などが記載されているヘルプページがあるので、こちらも確認しながら作業を進めるといいと思います。
参考記事:https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ss/articledetail?lan=ja&aid=28684&o=default

2.動的検索広告の注意点

ここでは、動的検索広告を実施するにあたっての注意点を紹介します。

除外設定について
動的検索広告は新しいキーワードの発掘が可能となる反面、想像以上の検索語句にまで広告が配信されてしまう可能性があります。
その場合は除外キーワードの登録を行うことで、より効果の良い語句への配信精度が上がります。

対象ページについて
サイト内の特定ページやLPだけで設定するなど、対象ページ数を制限してしまうと配信キーワードがうまく生成されず、表示されづらくなる恐れもあります。上記の配信ページの除外設定は行いつつ、できるだけサイト内の多くのページや商品・サービスのURLが対象になるように設定しましょう。そうすることで、配信対象のURLならびにキーワードが増え、動的検索広告を効果的に配信することが可能になります。

また、同時に配信ページの除外設定も行いましょう。会社概要やサポートページは予め除外しておくことで、効果性を高めることができます。どのページまで読み取ってほしいかを事前に確認しておくことが必要です。

説明文の作成について
説明文は唯一手動でコントロールでき、作成が可能なクリエイティブです。必ず訴求したい内容などを工夫して作成してください。また、自動で生成される様々な広告タイトルとマッチするよう、汎用性のある説明文であることも求められるため注意してください。

3.まとめ

動的検索広告はLPを設定するだけで最適な広告を配信できるサービスです。キーワードとタイトルの選定がいらないため、出稿作業を軽減したい方におすすめです。ただし自由度がないため、他サービスと併用してデメリットを補う必要もあります。それぞれの特徴を押さえて、広告運用を効率化させましょう。