Google広告
Yahoo広告
2021.01.21
リスティング広告の運用に携わる中で、時間をかけて設定した広告がなぜか出稿されない!?ということが稀にあります。
「何度検索しても広告がでない」「広告審査も承認されているのに、なぜだ?」
という経験はありませんでしょうか?
今回はリスティング広告が表示されない原因を洗い出しましたので、もし広告が出稿されなくてお困りの方は是非参考にしてみてください。
Google広告や、Yahoo!広告はPay Per Click(クリック課金型)の広告である以上、料金面に何かの問題が起こった場合、広告配信ができない仕様になっています。
・自動支払の場合
アカウントの料金面での主な原因は、クレジットカードの上限に達してしまい、残高不足で停止するパターンは稀に起こりえます。
・手動支払の場合
料金を前払いのため、支払い残高がなくなると、広告掲載は停止されます。
Google広告、Yahoo!広告ともに料金概要欄がありますので、まず最初にそちらを確認されることをおすすめします。
<Google広告 請求とお支払い>
管理画面上部のツールから[請求とお支払い]に入るとアカウントに入金されている残高を確認することができます。
<Yahoo!広告 資金管理>
管理画面上部のツールから[資金管理]に入るとアカウントに入金されている残高を確認することができます。
【対策方法】
広告が表示されない原因の中でも最も多いケースは、こちらの「予算による制限」がかかっている場合が多いです。
キャンペーンのステータスに「予算による制限」と表示されている場合、1日あたりのキャンペーン予算が足りず広告が表示されていない可能性があります。
【対策方法】
入札方式を「個別クリック単価制」に設定している場合、キーワードの入札単価が低すぎると広告の掲載順位が下がり、1ページ目には掲載されないことがあります。
ステータスに「入札単価(1ページ目)を下回る」といった表示が出ている場合には、表示されている入札単価よりも高い単価を設定しないと広告がなかなか表示されない可能性があります。
【対策方法】
登録キーワードを除外キーワード(※1)にも登録してしまった場合も広告は表示されません。
こちらも定期的に除外キーワードを登録していると、うっかり起こしてしまうことなので、上記画像の「最適化案」などもチェックして状況を確認しましょう。
※Yahoo!広告ではこのようなアラート表示がないため、除外キーワードを入稿する前に重複がないか確認するなど注意が必要です。
(※1)除外キーワードについては、以下をご参照ください。
除外キーワードとは?効果的な活用方法について解説
https://www.light-marketing.jp/archive/418
【対策方法】
☑品質スコアとは?
Google広告のキーワードに対する1~10段階評価
Yahoo!広告は品質インデックスという評価が存在しているが、どちらも同じ意味合い
品質スコアが2以下だと広告は表示されないことが多いので、品質スコアを改善する必要があります。
【対策方法】
品質スコアをあげるために、以下の記事もご参照ください。
品質スコアを上げるためにやるべきポイントとは?
https://www.light-marketing.jp/archive/558
Google広告、Yahoo!広告ともに審査承認を経て広告が掲載されるフローになりますが、不承認になってしまった場合は広告は掲載されません。
こちらは不承認になった原因を調査し、改善する必要があります。
調査しても原因が不明な場合はすぐにGoogle広告もしくはYahoo!広告のヘルプデスクに問い合わせてしまうのが一番です。
【対策方法】
※また、ステータスで「審査中」となっている場合は、まだ審査が完了していないため、こちらも広告は表示されません。
「検索ボリュームが少ない」と表示されるキーワードは、検索トラフィックが極めて少ないキーワードです。リスティング広告では、これらのキーワードで広告が表示されないよう、一時的に非アクティブにされます。
これはリスティング広告の「仕様」の問題です。
キーワードの検索回数が少しでも増えると、再度アクティブになり、そのキーワードで広告が再び表示されるようになります。このステータスは定期的に確認され、更新されます。
【対策方法】
デバイス・地域・時間・スケジュール・ユーザーリストなど、ターゲティングの設定を行ったことにより、自分がターゲティングから外れてしまっていることがあります。
例えば、性別で女性のみをターゲティングした場合、男性がどんなに検索しても広告は表示されません。
上記の赤枠部分は特に確認するようにしましょう。
【対策方法】
キャンペーンの設定で終了日を設定することができます。
終了日の日付が過去の日付の場合、広告は配信されません。
広告を配信する場合は、終了日を「なし」に設定するか、配信終了日を未来の日付にする必要があります。
【対策方法】
よくあるのが、キャンペーンはオンになっているが、広告グループがオフになっているなど、ステータスが一時停止になっている場合もあります。
キャンペーンは管理画面のTOPのため、気づきやすいですが、下の階層の広告グループ、キーワード、広告のステータスも確認するようにしましょう。
【対策方法】
リマーケティングなどを場合、オーディエンスサイズが小さいと広告は配信されません。
Googleリマーケティングは、過去30日間に100人以上のアクティブユーザーがいなければ配信できません。
リマーケティングなどは、オーディエンスのサイズも確認するとよいでしょう。
【対策方法】
意外と多いパターンです。
最終的に、実は検索しすぎていただけだった。というパターンはよく聞きます。
自社リスティング広告の掲載順位や競合の配信状況を調べるために広告をクリックせずに、何度も検索していたら広告が表示されなくなることがあります。
理由は、検索エンジンが「このユーザーは広告をクリックしないユーザー」だと認識し、
「広告を見せなくてもいいユーザー」と分類されるからです。
掲載結果を確認したい場合は、「広告プレビューツール」を活用しましょう。
<Google広告 広告プレビューツール>
管理画面上部の[ツール]、[広告プレビューと診断]からプレビューツールを活用できます。
■プレビュー結果
<Yahoo!広告 広告プレビューツール>
管理画面上部の[ツール]、[広告プレビューツール]からプレビューツールを活用できます。
■プレビュー結果
プレビューツールは、無駄なインプレッションが発生にない上に、デバイス・地域・言語などいくつかの条件を簡単に再現できる便利な機能もついているため、日頃からプレビューツールを使う習慣をつけましょう。
いかがでしたでしょうか?
設定した広告が表示されない!という事態があっても慌てず騒がずに、まずは理由を確認することが先決です。
実は表示されない理由は些細な設定ミスや勘違いのことが多いです。
他にも、IPアドレスの除外など稀なケースはありますが、ほとんどは今回ご紹介した項目の場合が多いです。
万が一広告が表示されないことが起こった場合は、本記事をチェック項目として参考にしていただき、お役立てていただければ幸いです。