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除外キーワードとは?効果的な活用方法について解説

2020.11.19

除外キーワード※とは、特定のキーワードで検索された時に広告を表示されないようにする機能です。※Yahoo!では対象外キーワードと呼ばれるが本記事内では除外キーワードで統一


・不要なクエリで広告がクリックされており、無駄な広告費がかかってしまっている
・効果的な除外キーワードの登録方法がわからない


上記の課題・問題の解決方法について解説します。

1.除外キーワードの必要性

検索広告に除外キーワードの登録が必要な理由は、意図しない検索語句での広告表示とクリックを防ぎ、無駄な広告費を抑えるためです。
成果に繋がりにくい検索語句を除外することにより、成果に繋がる可能性の高い検索語句での広告の表示機会が増えたり、全体的な費用対効果も上がるでしょう。

除外キーワードは、コンバージョンや売り上げに貢献しないであろうクエリを除外していくことが基本となります。
ビジネスターゲットではないユーザーへは初めから広告を出さない方が費用対効果も高まりやすいです。

では、実際にどのような検索語句が除外キーワードになるのでしょうか。

例)脱毛サロンで脱毛したいユーザーを集客したい場合
「脱毛」の部分一致キーワードに入札

  • 表示したい検索語句・・・「脱毛 サロン 予約」「近くの 脱毛 サロン」
  • 表示したくない検索語句・・・「脱毛 方法」「脱毛 クリーム」

この場合は、「方法」「クリーム」を除外キーワードとして登録

2.検索語句の確認方法

次に、除外キーワードを登録する際に、実際にどこから除外キーワードを抽出してくるのか。その方法をGoogle、Yahoo!に分けて解説していきます。

▼Google

管理画面左側の各項目がある中の「キーワード」から「検索語句」を選択すると、検索語句を確認できます。

▼Yahoo!

管理画面の表示選択内容「キーワード」から「検索クエリーを表示」を選択すると、検索クエリーを確認できます。

一覧を表示した後は、管理画面上からキーワードを抽出したり、一度レポートをダウンロードして自分なりに見やすく並び変えてから作業するなど、自分に合った方法で除外キーワードを選定すると良いと思います。

3.除外キーワードの設定方法

それでは次に、実際にどのようにして除外キーワードをアカウントに登録していけばいいのでしょうか。

こちらもGoogle、Yahoo!別で解説していきます。

▼Google

「キーワード」から「除外キーワード」を選択するとこちらの画像が出てくるので、除外キーワードを入力して「保存」をすれば完了。

除外キーワードはキャンペーン単位、広告グループ単位で選択できるので、対象のビジネスによって使い分けて対応しましょう。

▼Yahoo!

Yahoo!についても流れはほとんど同じです。
除外したいキーワードの左にあるチェックボックスにチェックを入れ、「対象外キーワードとして追加」を押します。

チェックしたキーワードが表示されるので、後は除外キーワードとして登録するだけです。
Yahoo!もキャンペーン単位、広告グループ単位で選択できるので、必要に応じた使い分けも可能となっております。

4.除外キーワードの効果的な活用方法

上記で除外キーワードの抽出から登録までの流れをお伝えしておりますが、どのような除外キーワードの登録方法が効果的なのでしょうか。

実はこれには一概に正解は無く、代理店や運用者によっても意見が様々となります。

今回は弊社にて実施している除外キーワードの効果的な活用方法をお伝えします。

登録は全て部分一致
除外キーワードには登録キーワード同様、4つのマッチタイプで入稿が行えます。
ただし、登録時に使用するマッチタイプとは性質が異なります。

例えば、除外キーワードで部分一致「矯正 歯科」と除外キーワードで設定をおこなっていても、
「矯正 歯医者」のような類義語が除外の対象になることはありません。

除外キーワードを登録する際は、類義語、単語の単数形や複数形、表記のゆれや誤字など関連パターンも除外の対象に追加する必要があるのです。

ただでさえ広がらない除外キーワードを絞り込み部分一致やフレーズ一致で登録をおこなっていても、実はあまり効果は変わらないと言われております。

そのため、弊社では除外キーワードを登録する際は全て部分一致で登録し、更に除外キーワードの追加頻度を高めることで、クライアントの無駄な広告費の捻出を抑えております。

除外キーワードはリスト化
もう1つは「除外キーワードはリスト化して管理する」ということです。

除外キーワードの登録方法はキャンペーン単位、グループ単位で登録をおこなうと説明しておりますが、実はあるデメリットがあるのです。
それは作業工数です。

キャンペーン単位で登録していると、管理画面から各キャンペーンごとに登録をおこなうか、エディターを使用して登録することになると思います。それではキャンペーンの個数分だけ作業が発生し、キャンペーンによって登録漏れが生じたり、ミスが起きやすいのが現実です。それがグループ単位だとなおさらミスが起こりやすいでしょう。

そこで優れている方法が、「リスト化して管理する方法」なのです。
今回はリスト化する方法を紹介したいと思います。

▼Google

管理画面「ツール」から「除外キーワードリスト」を選択。
この画面に切り替わるので、除外キーワードリスト名を作成し、除外キーワードを追加。
あとは保存し、その除外キーワードリストをキャンペーンに紐づけるだけです。
それで除外キーワードの設定が出来てしまうのです。
次回以降の除外キーワードの更新もこのリストに追加していくだけになるので、
キャンペーン、広告グループ単位で登録するよりも大幅に工数を削減できます。

▼Yahoo!

Yahoo!も同様、ツールから「対象外キーワードリスト管理」へ遷移し、対象外キーワードリスト名と対象外キーワードをまとめ、追加するだけです。
一度作成した除外キーワードリストは残されるので、次回以降、除外キーワードの登録を行う際は、こちらのキーワードリストに追加していくだけとなります。

5.まとめ

検索広告において成果を出し続けていくには、無駄な費用は削っていくことが非常に重要になります。それを実現する方法の1つが除外キーワードの登録です。

しかし、気づかないといけないことは、本当に不必要なフレーズだけを除外キーワードに登録しないと、広告を表示したい検索語句までも除外対象にしてしまうことや、新しい検索語句が既に除外登録されていたということもあり得ます。一度登録した除外キーワードを定期的に見直すことも管理上重要な対応となります。

除外キーワードの登録とは大きな成果が見えづらく、地味な作業ではありますが、こういった作業の積み重ねが大きな差となって表れてきますので、前向きにコツコツと時間を見つけて対応していきましょう。