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品質スコアを上げるためにやるべきポイントとは?

2021.01.14

品質スコア(※Yahoo!広告は品質インデックス)とはリスティング広告で入札するキーワードへの評価を数値であらわしたものです。広告の掲載順位などに大きく影響するため、改善していきたい場合は積極的に対応していきましょう。※本記事内では品質スコアで統一

今回は、品質スコアの概念や具体的な改善方法を紹介します。リスティング広告を効果的に運用する際の参考にしてください。

1.品質スコアとは?

品質スコアとは、リスティング広告で入札するキーワードの評価指標のことです。1~10の10段階で評価され、高くなるほど広告が掲載されやすくなります。

検索順位の決定には欠かせない指標
検索順位は広告ランクによって決まり、広告ランクは「入札単価」と「広告の品質」によって決まります。さらに品質スコアは、広告の品質の指標としても使えるため、検索順位の決定には欠かせない要素となるでしょう。つまり検索順位を上げるには、品質スコアの向上を目指して改善を行えは良いのです。

品質スコアと広告の品質の違い
品質スコアと広告の品質は、似ているようで厳密には異なります。例えば品質スコアは、広告ランクの算出には利用されません。広告ランクは広告の品質で決まると、Googleも明言しています。

ただし広告の品質は、何を示すのか明らかにされていません。そのため品質スコアの改善が、検索順位向上の目安として使われるのです。

品質スコアを決める要素についてですが、これには3つの要素があります。

・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの利便性

・推定クリック率
特定のキーワードに対して表示された広告がクリックされる可能性を示すキーワードのステータスです。広告の掲載順位、広告表示オプション、広告がどの程度目を惹くかや表示される回数に影響を及ぼすその他の広告フォーマットとは関係なく決まります。
このステータスは、指定したキーワードが広告のクリックにつながるかどうかを予測します。広告の掲載順位をもとに、キーワードの過去の掲載結果を考慮に入れて判定されます。アカウントのキーワードについて表示される推定クリック率(CTR)は、検索語句がそのキーワードと完全一致するという前提に基づく推定値です。Google 広告では、オークション時(ユーザーが入力した検索語句によって広告のいずれかが表示候補になったとき)に、検索語句、端末の種類、オークション時のその他の要因に基づいて、より正確な推定クリック率が算出されます。
参照:Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/1659696

・広告の関連性
キーワードと広告の関連度を示すキーワード ステータスです。このステータスは、キーワードと広告内のメッセージがどの程度合致しているかを示します。具体的には、広告主様のキーワードを使用した検索で表示される広告が、ユーザーが探している内容と直接関係しているかどうかなどです。
参照:Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/1659752

・ランディングページの利便性
広告をクリックしたユーザーにとって、ウェブサイトのランディングページがどれくらい有益で関連性があるかを表す指標です。通常、この評価が高いランディング ページでは情報が整理されており、ユーザーの検索語句に関連したコンテンツが掲載されています。
ランディング ページの利便性のステータスは、広告をクリックしてウェブサイトにアクセスしたユーザーに、優れた利便性が提供されているかどうかを示します。このステータスを見れば、商品購入や登録申請といったコンバージョン獲得の妨げになっているランディング ページを特定できます。ランディング ページはわかりやすく有用で、広告のキーワードにもユーザーの目的にも関連するものが望ましいでしょう。それらの要素は、ランディング ページの利便性のステータスにも影響します。
参照:Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/1659694

品質スコアは高いほど理想的ですが、全てのキーワードで満点のスコアをとるのは現実的ではありません。常に品質スコア10を目指すことはもちろんですが、運用状況によって入札単価なども異なるので、キーワードに限らず安定して品質スコア6~7を維持できるよう意識をしていきましょう。

2.品質スコアの確認方法

次に、品質スコアの確認方法をGoogle広告、Yahoo!広告ごとにそれぞれご紹介します。

Google広告

管理画面の「キーワード」を選択し、表示項目から「表示項目の変更」を選択。品質スコア項目にある「品質スコア」をチェックし適用すると、キーワードごとに品質スコアが表示されます。

Yahoo!広告

Yahoo!広告の品質インデックスの確認方法は、管理画面から「キーワードを」選択するだけで、キーワードごとの品質インデックスが表示されます。

3.品質スコアを上げるメリットと施策

品質スコアを上げると、広告の掲載順位やクリック単価の改善に効果的です。

ここでは品質スコアを上げるメリットと品質スコアを上げるための施策についてご紹介していきます。

品質スコアを上げるメリット
1つ目は広告の掲載順位が上がることです。広告ランクは「入札単価×広告の品質」で決まるため、品質スコアを上げると検索順位の1ページ目に広告が表示されやすくなります。検索順位の上位に表示されるほどクリック率が上がるため、より多くのコンバージョン獲得につながります。

2つ目はクリック単価が安くなる点です。クリック単価は「自分より順位が1つ下の広告ランク÷品質スコア」で決まるため、品質スコアが高くなるほど安くなります。

以下のBのようにクリック単価が低くても、1位に表示されるようになるのです。

A:品質スコア5、1つ下の広告ランク500→クリック単価100→掲載順位2位
B:品質スコア10、1つ下の広告ランク700→クリック単価70→掲載順位1位

品質スコアを上げるための6つの施策例
品質スコアを上げるための施策の例を6つご紹介します。こちらの対応を行うだけで品質スコア向上につながるので、参考にしてください。

①広告原稿にキーワードを盛り込み、関連性を高める
広告文とキーワードは、相互に関連性を持たせます。全く関係ない文章にすると、ユーザーの検索意図から外れ、クリック率も向上しません。出稿の際は関連性を持たせた広告文が望ましいです。

競合と差別化を図った魅力的な広告原稿を作成する
ただ広告文とキーワードに関連性を持たせるだけでは、競合と比較した時に広告原稿が類似しているとクリック率が向上しない可能性もあるので、常に競合調査を行い、ユーザーに刺さる魅力的な原稿を作成しましょう。

③キーワード掲載順位を上げる
掲載順位が低いとインプレッション数も減少するため、キーワードの入札単価の見直したり、掲載順位を高めることができるキーワードを見つけ出して配信を行いましょう。

④キーワードテーマごとにグルーピングする
広告グループは、大きなカテゴリでひとまとめにするのではなく、関連キーワードごとに作るのがポイントです。適正な広告グループを設定したら、それぞれのキーワードごとに広告を用意しましょう。

⑤リンク先の読み込みスピードを早くする
ページの読み込みが遅いと、我慢できずに離脱するユーザーが増えます。画像が多い場合は圧縮するなどして、ユーザビリティの高いWebサイトを目指しましょう。

⑥リンク先のコンテンツを充実させる
リンク先ページのコンテンツも、キーワードや検索意図とズレのない内容にします。キーワードを盛り込むだけではなく、関連性のあるコンテンツを含めるのがポイントです。ユーザーの悩みを解決できるコンテンツを目指しましょう。

以上が品質スコアを上げる例としての6つの施策になります。

他にも品質スコアを上げるための施策は様々ですが、小手先の技術に捉われず、常にユーザー視点で見ることで、品質スコアに対しての対策をすることができるでしょう。

4.まとめ

品質スコアは掲載順位アップなど広告のパフォーマンスを上げるためには不可欠な指標です。こちらの指標を正しく理解し、品質スコア向上を行っていくことで、より高い広告成果も得られるはずです。リスティング広告運用では避けて通れない品質スコア攻略、こちらを意識しながら運用してみましょう!