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【Yahoo!広告】自動入札のスポット調整について

2023.11.14

Yahoo!検索広告は2023年8月23日に新たに「自動入札のスポット調整」の提供を開始しました。Google広告には既に「季節性の調整」という機能がありますが、それに類似した機能になります。

この機能はセールやキャンペーンなどによってコンバージョン率※ の変化が見込まれる場合に、あらかじめその変化を事前に登録しておくことのできる機能となっています。
※以下CVR

そこで本記事では自動入札のスポット調整の機能と設定方法、注意点を解説していきます。
また、Googleの「季節性の調整」については別の記事でまとめているので、季節性の調整および自動入札のスポット調整をより詳しく理解したい方は以下の記事も参考にしてみてください!

【Google広告】季節性の調整の使い方を解説

1.「自動入札のスポット調整」とは

冒頭でも少し触れていますが、自動入札のスポット調整とは、文字通りスポットでCVRを調整する機能になります。セールやキャンペーンの期間、またはGWやお盆といった連休にCVRが急激に増減することが予測される場合に、事前にこの機能を設定しておくことで通常の自動入札運用に余計なノイズを与えず、学習が崩れないようにするために活用することができます。

Googleにおける季節性の調整と同様の機能ですが、一部設定できる項目は異なり、季節性の調整は設定時に予算とCVRを選択できるのに対し、自動入札のスポット調整はCVRしか調整ができません。

そのため、CVRの増減によって結果的に予算も変わることはありますが、調整する段階では変更できないのが季節性の調整との違いになります。

設定期間については、季節性の調整と同様に1日~7日間以内の設定が推奨されており、これは期間が長すぎると通常の自動入札における学習で対応が可能なため、1週間を超える場合の設定は非推奨となっています。最大設定日数は14日です。

Yahoo!広告API:検索広告 自動入札のスポット調整の提供について
https://ads-developers.yahoo.co.jp/ja/ads-api/announcement/230802.html

2.設定方法

設定については非常に簡単です。

1.管理画面右上の「ツール」から「自動入札のスポット調整」を選択

2.自動入札のスポット調整画面から「+スポット調整を作成」を選択

3.作成画面から説明以外の「名前・期間・対象キャンペーン・デバイス・コンバージョン率の調整」はすべて必須項目のため、それぞれ必要な情報を入力

最後に「作成」すると設定が完了になります。

3.注意点

自動入札のスポット調整を設定するにあたり3点ほど注意点をまとめています。利用する際にはこれらの点に注意が必要です。

注意点
1.一部の自動入札の目標を設定したキャンペーンでのみ有効
対象は「コンバージョン単価の目標値」と「広告費用対効果の目標値」を設定しているキャンペーンのみとなります。それ以外も設定は可能ですが、調整は実施されないため注意が必要です。また、アプリキャンペーンでは設定自体することができません。2.デバイスの設定重複
自動入札のスポット調整では対象のデバイスを選択して設定しますが、キャンペーンのデバイス調整率を設定している場合は重複して調整されてしまうため、必要以上に調整されないよう注意が必要です。3.新広告管理ツールでのみ設定が可能
自動入札のスポット調整は従来の旧広告管理ツールでは設定できなく、新しい広告管理ツールでのみ利用可能なツールのため、実施したい場合は管理ツールの切り替えが必要になります。

Yahoo!広告ヘルプ:スポット調整の作成・編集・削除
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000047621?language=ja

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。既にGoogleの季節性の調整を活用されている方であればYahoo!の自動入札のスポット調整は簡単に活用できると思いますが、これから使ってみたいと考えている方は一部注意が必要な項目もあります。

CVRの調整率によって対象期間の広告効果も大きく変わると思われるので、CVRの変動要素になる情報をしっかりと考慮したうえでこちらの機能を活用してみてはいかがでしょうか。