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【図解】Yahoo!広告 ターゲットリストの作成方法

2021.08.30

Yahoo!ディスプレイ広告でリマーケティングを配信するには、ターゲットリストを作成する必要があります。
ターゲットリストとは、広告の配信対象(または除外対象)とするユーザーを蓄積するリストです。
過去にウェブサイトを訪問したユーザーなどは、この設定でリストを蓄積することができます。

作成したターゲットリストは広告グループに関連付けすることで、ターゲットリストに含まれるユーザーに広告を配信する、または広告の配信から除外するなどの制御が可能です。

ターゲットリストは、以下の5つの種別に分類されます。
今回は、こちらの設定方法をご説明します。

1.デフォルトリスト

デフォルトリストは、サイトリターゲティングタグを発行すると、自動的に作成されます。
サイトリターゲティングタグを設置したサイトを訪問した、全てのユーザーのリストです。

ターゲットリストを作成するには、まずリターゲティングタグを設置する必要があります。

□リターゲティングタグ確認方法

[ツール]<[ターゲットリスト]の順にクリック

[タグ・IDを表示]をクリック

タグがでてきますので、こちらウェブサイト内の全ページの終了タグ</body>の直前に設置します。

Googleタグマネージャ(GTM)であれば、Yahoo!ディスプレイ広告サイトリターゲティング用のテンプレートがあるので、そちらを活用すれば簡単に設置できます。

参考:GTM Yahoo!ディスプレイ広告サイトリターゲティングタグ テンプレート

こちらタグの表示をさせた段階で自動的に「デフォルトリスト」は出現します。
タグの設置が完了すれば、デフォルトリストにユーザーが蓄積されていきます。

2.条件リスト

条件リストとは、条件を指定して、広告を配信する対象のユーザーをグルーピングしたリストです。
ターゲットリストには、条件種別を選択したうえで条件の値を設定します。

[ツール]<[ターゲットリスト]<[ターゲットリストを作成]<[条件リスト]をクリック

以下のような画面がでてきますので、ここから設定していきます。

①条件
1.ターゲットリストの条件を設定します。条件は最大10個まで設定できます。

条件リストはGoogleと同様にURLなどで対象のユーザーをまとめることが可能です。設定できる条件項目は上図の画像の通りです。

URLと参照元URL以外はサイトジェネラルタグ・サイトリターゲティングタグによる制御が必要になります。
詳しくは以下ページをご参照ください。

サイトリターゲティングのカスタムラベル機能とは – Yahoo!ヘルプ
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=1399

ページ種別、カテゴリーID、商品ID とは – Yahoo!ヘルプ
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=9121

2.条件を指定します。
ここでは「URL」を選択した場合をご説明します。

以下の赤枠部分に任意のURLを指定したら、プルダウンから指定したい項目を選択します。
以下はサンプルでページURL「light-s.co.jp」を含むページに訪れたユーザーを蓄積する設定にしております。

②訪問履歴の蓄積
訪問履歴を「蓄積する」に設定すると「蓄積しない」に変更しない限り、ターゲットリストの訪問履歴は蓄積され続けます。基本は「蓄積する」に設定しましょう。

③訪問履歴の有効期限
対象のユーザーをリストへ登録しておく期間を任意で設定できます。
7日、15日、30日など期間ごとにリストを分けたい場合は、こちらで設定します。

④説明文
任意の入力項目です。
管理用のメモ書きができますので、必要に応じて共有目的で補足事項などを記載するとよいでしょう。

⑤過去の訪問者の設定
リストを新規制作するときのみに変更可能な項目です。広告配信を行うWebサイトにサイトリターゲティングタグが入っている場合には、「設定する」にチェックした場合は条件に一致するかつ過去最大30日分のデータが保存されます。

3.組み合わせリスト

すでに作成した複数のリストをもとに条件を設定し、新しいリストを作成できます。条件にはOR条件、AND条件、除外設定の3種類から選択ができ、設定したい内容に合わせてリストを作成しましょう。

[ツール]<[ターゲットリスト]<[ターゲットリストを作成]<[組み合わせリスト]をクリック

組み合わせるターゲットリストを設定します。ターゲットリストは最大10個まで組み合わせできます。

これまで作成してきたリストを以下の項目からOR・AND・NOTで組み合わせるリストです。

・いずれかのターゲットリストに一致(OR)
・それぞれのターゲットリストに一致(AND)
・選択したターゲットリスト以外に一致(NOT)

例)
LP訪問30日(コンバージョンしたユーザーも含む)から、コンバージョンしたユーザーを除外したい場合

・LP訪問30日のリスト名;「LP_30日」
・CVユーザー蓄積リスト名;「CVリスト」

1.[いずれかのターゲットリストに一致(OR)]<[LP_30日のリストを選択]
2.「+追加」のボタンを押して新しい行を追加
3.[選択したターゲットリスト以外に一致]<[CVリスト]を選択

以上で完了です。

コンバージョンしたユーザーのデータが除外されるため、コンバージョンしていないユーザーのデータだけがリストに保存されるので、組み合わせリストで特定のユーザーのオーディエンスリストを作成することができます。

4.類似リスト

類似リストは、作成したリストをYahoo! JAPAN内における行動履歴を基に解析を行い、ウェブ上の行動履歴が類似しているユーザーを抽出します。
また、ターゲットリストのサイズを調整することで、基のターゲットリストとの類似度を調整できます。
類似リストは原則、基となるターゲットリストの過去28日間のユーザーサイズ(リーチ数)が100を超えた場合に、類似ユーザー数が蓄積されます。ただし、解析可能な行動履歴が少ない場合などはユーザーサイズ(リーチ数)が100を超えていても蓄積されないことがあります。

[ツール]<[ターゲットリスト]<[ターゲットリストを作成]<[類似リスト]をクリック

①基にするターゲットリスト
作成するターゲットリスト(類似)の基となるターゲットリストを選択します。

②ターゲットリスト名
任意のターゲットリスト名を入力します。

③説明
任意の入力項目です。
管理用のメモ書きができますので、必要に応じて共有目的で補足事項などを記載するとよいでしょう。

④類似ユーザーの拡張範囲
基となるターゲットリストに対する類似ユーザーの拡張範囲を1~10の範囲内で設定します。
数値が大きいほどより多くのユーザーに対して広告を配信できますが、基となるターゲットリストに対する類似度は低くなります。

5.カスタムリスト

カスタムリストは、広告主が保有しているメールアドレスなどの顧客データをインポート
して、配信対象として格納するためのリストです。
インポートしたデータは、Yahoo! JAPANの登録データと照合され、カスタムリストとして広告配信に利用できます。

[ツール]<[ターゲットリスト]<[ターゲットリストを作成]<[カスタムリスト]をクリック

①ターゲットリスト名
任意のリスト名を入力してください。

②連携データの有効期間
連携されたカスタムリストが、連携完了してからリーチを何日間有効とするかを設定します。1~60日の間で設定可能です。

③説明
任意の入力項目です。
管理用のメモ書きができますので、必要に応じて共有目的で補足事項などを記載するとよいでしょう。

④連係データファイル(任意)
ここで、顧客データをアップロードします。

アップロードファイルの形式は以下です。

ファイル形式 ・ハッシュ化していないメールアドレスの場合
└テキストファイル(.txt)・ハッシュ化したのメールアドレス、およびアプリ広告用識別子(IDFAまたはAAID)の場合
└テキストファイル(.txt)
└テキストファイル(.txt)をZIP形式で圧縮
文字コード UTF-8(BOMなし)、Shift-JIS
※ファイルには半角英数記号以外は含まない
改行コード LF、CRLF
ファイルサイズの上限 200MBまで
データ数 ・ハッシュ化していないメールアドレスの場合
└10万件まで
※10万件以上のデータをアップロードする場合は、ファイルを分割してください。
・ハッシュ化したメールアドレス、およびアプリ広告用識別子(IDFAまたはAAID)の場合
└件数に制限はありませんがファイルサイズ上限以下でおさまるようにしてください。

詳しくは以下をご参照ください。

データをインポートしてカスタムリストを作成する ー Yahoo!ヘルプ
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/display/articledetail?lan=ja&aid=69234

 

6.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、Yahoo!ディスプレイ広告のターゲットリストについて図解でご説明しました。

ターゲットリストを使用すると、サイト上で特定のアクションを行ったユーザーのリストを作成し、そのリストのメンバーを広告のターゲットにできます。
複雑な設定もあるので、準備などに対象時間はかかるかもしれませんが、ユーザーの行動心理を考えて上手く設定すれば、成果を引き上げることにも繋げやすい機能です。

各リストの特徴を理解し、ぜひ広告配信に活用してみてください。