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Yahoo!ディスプレイ広告の半径指定ターゲティングと設定方法

2022.05.26

2022年4月、Yahoo!ディスプレイ広告にて、地域ターゲティングで対象地域を指定する際、新たに半径指定ができるようにアップデートされました。

今までは都道府県や一部の市区町村単位のみでの配信指定しかできませんでしたが、今回のアップデートにより、特定の場所から半径を指定した配信方法が行えるようになりました。

そこで今回は、Yahoo!ディスプレイ広告での半径指定ターゲティングの特徴と設定方法まで解説していきます。(※以下YDA)

また、本記事ではYDAのアップデート情報に関する内容となりますが、Google、Yahoo!の地域ターゲティングについて解説している記事もあるので、今回Yahoo!ディスプレイ広告で半径地域ターゲティングを検討されている方は、合わせてこちらの記事も必要に応じてご活用ください。

【初心者必見】リスティング広告の地域別に広告を配信をする方法とは
https://www.light-marketing.jp/archive/444

1.「半径指定ターゲティング」とは

地域ターゲティングでのターゲティング手法の1つです。特定の地点からの半径距離を指定することで、その半径エリアにいるユーザー、またはその半径エリアを定期的に訪れるユーザーに対して広告を配信することが可能です。

2.「半径指定ターゲティング」のメリット
半径指定ターゲティングを活用するメリットはより絞り込んだ地域への配信が可能なことです。もう少し詳細をまとめると、以下の3点がメリットと言えます。

・地域名指定よりも更に詳細なエリアのターゲティング
・実店舗からの距離でターゲティング
・他のターゲティングとの併用

今までは一部の市区町村単位までしか配信指定することができなかったため、大きな市や区の場合、本来であれば配信が不要な一部地域まで配信対象となってしまっておりました。

しかし、半径指定ターゲティングを使用すれば、店舗のある場所から半径〇kmで指定できるため、不要な地域への配信を避け、より詳細なエリアを指定することができます。

また、従来通り、他のターゲティングと併用も可能なので、性別や年齢のターゲティングと併用することで、より粒度の細かいターゲティングも可能となります。

ただし、半径指定ターゲティングにも注意点や制限事項があります。地域名指定と半径指定の地域が重複している範囲については、以下のルールがそれぞれ適応されます。

・入札価格調整率が同じ場合→半径指定の設定を優先してレポート表示
・入札価格調整率が違う場合→入札価格調整率が高い方の設定が優先

・入札価格調整率が同じ場合→半径指定の設定を優先してレポート表示

・入札価格調整率が違う場合→入札価格調整率が高い方の設定が優先

入札価格調整率が異なる場合は、高い方が優先されることはもちろんですが、ユーザーの位置情報に一致する地域・半径の設定から、最大の入札価格調整率が適用されることになります。

3.「半径指定ターゲティング」の設定方法

それではここからは、YDAの管理画面からの操作方法を解説します。

1.広告管理画面の「地域」から編集。指定方法は「半径で指定する」を選択
2.スポット名・住所・郵便番号・緯度経度のいずれかを入力し、候補の中から指定したい場所を選択。※地図から地点をピン指定することも可能
※地図からピン指定

以上のような手順で地域を指定し、最後に保存すれば設定完了です!

4.「半径指定ターゲティング」の活用法

実際に半径指定ターゲティングがどのような場面で活用できるかを解説します。

半径指定ターゲティングは、上記でも記載している通り、細かい粒度で地域を限定して配信したい場合におすすめのターゲティング手法です。

地域を限定して配信することで、広告成果の向上が期待できる業種は以下です。

【おすすめの業種】
・小売店
・自動車ディーラー
・不動産
・ジム・スポーツクラブ など…

今までの設定からどのような設定方法へ切り替えることができるか、例を挙げて解説します。

今回は、渋谷区の渋谷駅近くにあるスポーツジムを想定して設定を変更したいと思います。
こちらのスポーツジムでは、期間限定で無料の体験レッスンを行っていて、ジムの近くにいる人達に体験に来てもらおうと考えています。

このような場合に、今までの地域名で指定した場合と、半径を指定した配信手法それぞれで、配信できる地域を見比べます。

●配信地域→【渋谷区】
はスポーツジムがある場所

●配信地域→【スポーツジムから半径1km】
そして、それぞれの配信範囲を比較すると、このようになります。

●配信地域→【渋谷区】と【スポーツジムから半径1km】の比較
このように比較をしてみると、地域指定の配信範囲とは大きく異なるのが分かると思います。

このように半径指定ターゲティングを有効活用することで、より見込み確度の高いユーザーへ限定して配信を行うことができるのはもちろん、無駄な配信による広告費用の削減も期待できます。て配信を行うことが出来るのはもちろん、無駄な配信による広告費用の削減も期待できます。

Yahoo!広告公式のラーニングポータルでは、今回の解説した内容やそこから複数のターゲティングを併用させた場合の条件などが詳細にまとめられておりますので、こちらもチェックすると良いかと思います。

Yahoo!参考記事:徹底解説!半径指定ターゲティング
https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/yda_radius_targeting.html

Yahoo!参考記事:地域ターゲティング
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/display/articledetail?lan=ja&aid=51437

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

既にGoogle広告では設定できる機能なため、基本的な仕組みは理解されている方も多いかと思いますが、これを機にYDAでも地域指定ターゲティングを活用して、運用成果を更に向上させましょう!