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Google広告の「広告バリエーション」を活用したレスポンシブ検索広告のテストのやり方

2022.12.05

Google広告で広告の広告文やURLのA/Bテストをしようとすると、キャンペーンや広告グループを追加してテストをしようとすると、入稿や確認等に工数がかかってしまいます。
また、広告文やURLのテストのために、同じ広告をもう一つ入稿するのは、あまり推奨もされておりません。
その場合、Google広告の「広告バリエーション」の機能を活用することがおすすめです。
この機能は、複数のキャンペーンや、アカウント全体でさまざまな広告文やURLなどのバリエーションを簡単に作成し、テストを実施することができます。
今回は、こちらの機能について解説したいと思います。

1.広告バリエーションとは?

広告バリエーションとは、キャンペーン単位で広告文のA/Bテストを行うことが可能な機能のことです。

以前の拡張テキスト広告が主流だった頃は、複数入稿してローテーションで配信することが一般的だったと思います。

しかし、現在は均等配信ができないため、比較的長く掲載している広告に配信が寄ってしまう傾向があります。

また、現在はレスポンシブ検索広告のみの入稿ですので、ちょっとしたテストのためにレスポンシブ検索広告を複数入稿するのは、あまりやりたくないと感じる方もいらっしゃると思います。

そのような問題を解決するのが、「広告バリエーション」の機能です。

簡潔にお伝えすると、広告バリエーションとは「広告文のテキスト内容やURLを簡単な設定でA/Bテストでき、元の広告とテスト広告の配信結果比較ができる」機能です。

2.広告バリエーションのメリット

広告バリエーションのメリットとしては、以下2点があげられます。

1.文言やURL違いのA/Bテストを簡単に設定できる
2.正しくA/Bテストの検証ができる

1:文言やURL違いのA/Bテストを簡単に設定できる
従来では、文言やURLのA/Bテストを行う場合、新たに広告を作成して入稿し、A/Bテストを行う必要がありました。
そのため、アカウントも煩雑化しやすく、管理も面倒になるというデメリットがありました。
広告バリエーションでは、A/Bテストの手間が非常に少なく、作成から分析、管理の手間を省くことができます。
2:正しくA/Bテストの検証ができる
従来の方法で、広告文を新しく作成すると、もともとあった広告文にインプレッションが偏りやすい傾向がありました。
理由は、もともとある広告文に既に数値が出ており、Googleが自動で最適化するためです。
そのため、テスト用の広告文に数値が集まらず、比較検討するための必要なデータの母数が集まらないということがありました。
広告バリエーションでは、ある程度のデータの母数を担保できるため、テストを正確に行うことができます。
3.広告バリエーションの設定方法
ここからは、実際にGoogle広告の管理画面で広告バリエーションの設定方法をご説明いたします。

① Google広告のすべてのキャンペーンあるいは検索キャンペーンを選択した状態で、
左側のページメニューで 「テスト」 をクリックします。

② すべてのテスト画面で「+」をクリックします。

③ 「テキスト広告の最適化」をクリックし、「続行」を押します。

④ 「キャンペーンを選択」をクリックします。

⑤ キャンペーンを選択し、「完了」を押します。

⑥ 「広告をフィルタ」をクリックすると以下のようなプルダウンがでてきます。
  ここで、広告見出しや、URLなど何をA/Bテストするか選べます。

今回は、URLのA/Bテストで作成していきます。

⑦ 「最終ページURL」を選択し、現在入稿中のURLの条件を入力します。
  入力後、「続行」をクリックします。

上記設定は、現状入稿中のURLが「https://xxx-xxxxx.jp/lp」のため、「lp」と設定

⑧ 「バリエーションを作成」画面のプルダウンで「URLの更新」を選択。

⑨ テストをしたいURLを入力します。パスも変更することができます。

⑩ 「バリエーションの名前」を入力し、開始日~終了日を選択。
  テストへの分配比率を設定します。
  ※50%の場合は、「元のURL50%;新しいURL50%」という設定です。

最後に「バリエーション」の作成をクリックすれば完成です。

4.広告バリエーションのテスト結果を検証

実際に配信が開始されると、以下のような画面でテスト結果を検証することができます。

① 上部には、広告バリエーションのみの掲載結果が表示されます。

② 各指標の下部に「-A%[-B%、+C%]」と表示されます。

・ -A%…この広告バリエーションと元の広告との差異

・ [-B%、+C%]…信頼区間。

広告バリエーションと元の広告との差異は 95% の確率で -B% から +C% の範囲に収まるという実際の差異のブレ幅を示します。

「*」が付いている指標は統計的に有意なデータであり、掲載結果に表れた影響が 95% 以上の確率でランダムな要素にではなく、加えた変更によって発生したものであることを示しています。統計的有意性は日による掲載結果の変動が少なく、データ量(表示回数)が多い、テスト結果の差異が大きければ大きいほど高くなるのが一般的です。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は検索広告のA/Bテストの検証に最適な広告バリエーションをご紹介しました。

従来は、文言やURLを変更した広告をもう一つ入れてテストすることが多かったですが、入稿の手間や、Googleの最適化の観点で、うまくテストすることができない状況もありましたが、この機能を活用すれば、設定の手間も、検証結果の確認もスムーズになってきます。

管理画面上で数値も簡単に確認できるので、複数のキャンペーンで広告のA/Bテストを行う場合など、それぞれの広告ごとに数値を出し、まとめる作業の手間も減ります。

まだ、使ったことがない方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。