Google広告
2021.08.18
Google広告でリマーケティングを配信するには、オーディエンスリストを作成する必要があります。
オーディエンスリストとは、Webサイトへの訪問ユーザーや広告主のYouTubeチャンネル、アプリなど外部のデータに基づくユーザーの情報をまとめたリストのことです。
Google 広告ではオーディエンスリスト、Yahoo!広告ではターゲットリストと呼びます。
Yahoo!広告のターゲットリストは別の記事にてご説明します。
オーディエンスリストは設定する内容も多く、初心者には混乱する部分も多いかと思いますので、今回は設定方法を詳細にお伝えできればと思います。
※今回は、以下「リマーケティング」項目の設定方法をご説明します。
サイトの訪問者などのデータをもとに作成するリストです。このリストを利用する場合はGoogle 広告のタグをWebサイトに設置する必要があります。
設定方法はこちらのヘルプを参考下さい。
参考:ウェブサイトにリマーケティング タグを設定する – Google 広告 ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/2476688?hl=ja
タグ設置が完了しましたら、リスト作成に移りましょう。
1.[ツール]<[オーディエンスマネージャー]を選択
2.画面の左上の青い丸の+の新規作成ボタンをクリック
3.ウェブサイトを訪れたユーザーをクリック
4.以下①~⑥を設定していきます。
①オーディエンス名
任意の名称をつけましょう。
例えば、LP訪問ユーザーでリストの有効期限を30日に設定する場合は、「LP_30日」と名称にすると、後々管理しやすいと思います。
②リストのメンバー
対象のリストにどんなユーザーを登録するかをプルダウンメニューから設定できます。
「いずれかのルールグループに一致する」が一般的です。
③訪問したページ
特定のURLを設定します。
以下はサンプルで、ページURL「light-s.co.jp」を含むページに訪れたユーザーを蓄積する設定にしております。
④事前入力オプション
オーディエンスリストを作成する前に条件に該当したユーザーをリストに含めるかどうかを選択します。作成時点からのユーザーのみを対象とした場合は、「ユーザーを含まない状態で開始する」を選択するのがいいでしょう。
⑤有効期限
対象のユーザーをリストへ登録しておく期間を最大540日間まで任意で設定できます。
7日、15日、30日など期間ごとにリストを分けたい場合は、こちらで設定します。
⑥説明文
任意の入力項目です。
管理用のメモ書きができますので、必要に応じて共有目的で補足事項などを記載するとよいでしょう。
特定のアプリを使用したことのあるユーザーのリスト化することができます。
こちらのリストを設定するためには、Googleの提供しているアプリ開発プラットフォームのFirebaseあるいは3rdパーティーのアプリ解析(第三者アプリ分析)のプラットフォームをGoogle 広告アカウントへ接続している必要があります。
[アプリ選択] < [アカウントをリンク] からFirebaseあるいは3rdパーティーのアプリ解析(第三者アプリ分析)にて接続されている場合は、対象のアプリが表示されます。
接続可能な3rdパーティーのアプリ解析のプラットフォームの種類や接続方法は以下をご確認ください。
参考:第三者アプリ分析プロバイダと Google 広告をリンクする – Google 広告 ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/7365001?hl=ja#null
Google広告とYouTubeアカウントの連携方法
YouTubeユーザーのオーディエンスリストを作成するには、まずGoogle広告とYouTubeアカウントをリンクする必要があります。
[YouTubeチャンネルをリンク]< [ADD CHANNEL] < チャンネルURL入力
対象アカウントURLを入力すると、チャンネルが表示される為、チャンネルを選択します。
チャンネルを選択すると下記のように2つの選択肢が表示され、自社アカウントなのか他社アカウントなのかで選択する項目が下記のように変化します。
■I own this channel:自社で権限を持っているアカウントの場合は、こちらを選択
■Someone else owns this channel:他社が権限を持っているアカウントの場合は、こちらを選択
上記の必要項目を選択して、リクエストを送信すると権限を持っているアカウントに権限付与のメッセージが届く為、承認をしてもらえればアカウント連携が完了します。
YouTube動画視聴者のオーディエンスリスト作成方法
※オーディエンス名、事前入力オプション、有効期限の説明は割愛
・リストメンバー
上記内容のように詳細なターゲティングで設定ができる為、どのようなユーザーへ広告配信を行いたいかを考えてオーディエンスリストを作成しましょう。
「チャンネルの動画を視聴」が一番リストとしては蓄積しやすいかと思いますが、仮にチャンネル内の動画で広告配信をしている場合は、「チャンネルの動画を広告として視聴」を選択すれば、広告閲覧ユーザーのリスト蓄積になります。
顧客リストを作成するにはいくつか条件があります。
<利用条件>
・これまでポリシーを遵守してきた実績があること
・これまでお支払いに関して問題が発生していないこと
・90 日以上の Google 広告のご利用実績があること
・ご利用金額が全期間で5万米ドルを超えていること
詳しくは以下をご参照ください。
https://support.google.com/adspolicy/answer/6299717?hl=ja
なお、本ブログの別記事でも、顧客リスト(カスタマーマッチ)については概要から設定方法まで詳細に記載した記事がありますので、ぜひそちらをご参照ください。
Googleカスタマーマッチの概要から設定方法を紹介【詳細キャプチャあり】
https://www.light-marketing.jp/archive/683
組み合わせリストは、上記でこれまで作成してきたリストを以下の項目からOR・AND・NOTで組み合わせるリストです。
例)
LP訪問30日(コンバージョンしたユーザーも含む)から、コンバージョンしたユーザーを除外したい場合
1.[これらのオーディエンスのいずれか(OR)]<[LP_30日のリストを選択]
2.「および」の青いボタンを押して新しい行を追加
3.[選択したオーディエンス以外]<[CVリスト]を選択
以上で完了です。
コンバージョンしたユーザーのデータが除外されるため、コンバージョンしていないユーザーのデータだけがリストに保存されるので、組み合わせリストで特定のユーザーのオーディエンスリストを作成することができます。
オーディエンスデータ(サイト訪問者やコンバージョンに至ったユーザーなど)をもとに類似の興味や関心・嗜好をもつ類似ユーザーをリストにする類似リスト機能がGoogleにあります。以下の条件の場合で自動的に作成されます。
参考:Google広告ヘルプ 類似ユーザー機能について
https://support.google.com/google-ads/answer/2676774?hl=ja
いかがでしたでしょうか。
今回はオーディエンスリストの作成方法を図解でご説明しました。
オーディエンス リストを使用すると、サイト上で特定のアクションを行ったユーザーのリストを作成し、そのリストのメンバーを広告のターゲットにできます。
各リストそれぞれ特徴があり、狙いたいターゲティングにあわせて適切なリストを作成し、広告配信に活用すれば、広告効果は格段に上がってきます。
各リストの特徴を理解し、ぜひ広告配信に活用してみてください。