Google広告

【最新版】Google広告表示オプションの種類や表示例、特徴についてご紹介

2021.01.07

リスティング広告の広告文は文字数制限があるため、アピールしたいポイントを全て記載するのは難しい場合があります。
また、検索するユーザーによっても求める情報は異なり、サービス内容が知りたいのか、それとも住所や電話番号が知りたいのか、ニーズは様々です。

そんな広告文だけでは満たしきれない部分を満たしてくれるのが広告表示オプションです。

しかし、Google広告を運用している様々なアカウントを見た中でも、意外とおざなりになっているのも、この広告表示オプションです。

今回は、広告表示オプションの種類とともに、規定なども交えてご紹介します。

1.広告表示オプションとは?

広告表示オプションとは、Google 広告の広告文の下に広告見出しや説明文だけではカバーできない情報(テキストやリンク、住所、電話番号など)を表示することができる機能です。

広告文とは別に、追加のテキストや電話番号、サイトリンクなどの情報を掲載できるため、ユーザーへ届けられる情報も広がり、表示の占有率も上がる非常に便利な機能です。

2.広告表示オプションを導入するメリット

広告文だけでなく、追加で情報を伝えられるというだけで十分魅力的ですが、主なメリットとしては、以下の3つがあげられます。

1.クリック率が向上する
広告文だけではカバーできないような、詳細な情報をユーザーに届けることができます。

サービスの特徴や価格、電話番号などユーザーにとって有益な情報を表示させることで、広告のクリック率の向上が期待できます。
2.広告ランクが向上する
Google広告ヘルプページによると、広告表示オプションは広告ランクに影響すると書かれています。

”広告ランクは入札単価、オークション時の広告の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディング ページの利便性など)、広告ランクの下限値、オークションにおける競争力、ユーザーが検索に至った背景(ユーザーの所在地、デバイス、検索時間、検索語句の性質、ページに表示されるその他の広告と検索結果、その他のユーザー シグナルと属性)、および広告表示オプションなどの広告フォーマットの見込み効果を使って算出します。”
参照;Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/1752122?hl=ja

広告表示オプションを活用することでユーザーの利便性が上がれば、広告ランクの向上も期待できます。
3.コンバージョン率アップが期待できる
例えば、ショッピングサイトでは、商品の価格を表示させることができ、実際にページを訪問されなくても、具体的な情報を表示することでコンバージョン率アップが期待できます。
また、緊急性の高いサービスでは、通話からのコンバージョンが圧倒的に多くなるため、広告表示オプションで直接電話番号を表示させることで、大きくコンバージョン率の向上が期待できます。

3.広告表示オプションの種類

サイトリンク表示オプション

表示される項目が多く、比較的よく利用されているのがこちらです。通常のタイトル・説明文の広告表示の下に特定のリンクテキストを作成し、各ページにランディングさせることができます。

リンクテキスト:半角25文字(全角12文字)
説明文1:半角35文字(全角17文字)
説明文2:半角35文字(全角17文字)

掲載に最低限必要な数:リンクテキスト:2本
表示数:パソコン最大6本、モバイル・タブレット最大8本

モバイルやタブレットでは最大8本登録されることから、サイトリンクは8本登録することをおすすめします。
よく、サイトリンクの登録を2、3本に留めてしまっているアカウントは多く見ますが、紹介
できることがまだあるなら、なるべく推奨本数の8本は登録してみましょう。

コールアウト表示オプション

サービス内容や特典の詳細情報を訴求するのがコールアウト表示オプションです。サイトリンクとの併用も可能で、文字情報のみを記載します。

期間限定の特典の情報などをリンク先を訪れなくても示すことができたり、広告文に入りきらなかった情報を補完することができます。

半角25文字(全角12文字)

掲載に最低限必要な数:リンクテキスト:2本
表示数:最大10本

構造化スニペット表示オプション

構造化スニペット表示オプションとは、事前に用意されたヘッダーのテーマに沿って商品やサービスの特定の側面を強調できる機能です。

上の画像だと「サービス:」の見出し部分をヘッダーといい、この内容に沿った文言を記載します。ヘッダーは「設備」「ブランド」など他にもあるので、商材に合ったテーマを設定しましょう。

なお、構造化スニペット表示オプションは、あくまで商品やサービスの内容を伝えるためのものです。コールアウト表示オプションとは違い、メリットを直接訴求するとポリシー違反になるので注意が必要です。

値:半角25文字以内(ヘッダーひとつにつき10個まで設定可)

掲載に最低限必要な数:値:4個
表示数:パソコン ヘッダー 最大2個、モバイル・タブレット ヘッダー 最大1個

住所表示オプション

飲食店や小売店、病院など実店舗がある場合に有効な機能がこちらです。
住所や地図上のルートを表示するリンクを追加することができ、ユーザーをサイトではなく実店舗へと誘導するのが目的となる表示オプションです。

ユーザーが関心を示している、または近くにいる場合に表示されます。
住所表示オプションを利用するにはGoogleマイビジネスとGoogleAdsの連携が必要です。

電話番号表示オプション

電話番号表示オプションは、スマートフォンなどのハイエンド端末においてタップ可能な電話番号や通話ボタンを広告に設置する機能です。このオプションを設定すると、通話時間や発信者の市外局番、着信応答の有無などの詳細確認や広告経由の通話数をレポートで確認することもできます。

価格表示オプション

価格表示オプションとは、広告の下部に価格の情報と商品、サービスの詳細を一緒に表示できる機能です。価格や商品詳細からユーザーを適切なページへ直接誘導できるため、コンバージョンまでの道のりを短縮させることができます。

ヘッダー:半角25文字以内
説明文:半角25文字以内
掲載に最低限必要な数:カード:3個
表示数:※デバイスの画面サイズによって変動します

販売者評価の広告表示オプション

販売者評価表示オプション(レビュー表示オプション)はユーザーによる評価を広告に表示できる機能です。評価基準はGoogleのカスタマーレビューやアンケートなどです。

広告主は設定できず、一定の要件を満たした場合に自動で表示されます。そのため、販売者評価表示オプションのクリックには課金が発生しません。

以下要件を満たした場合、表示されます。

・投稿されたレビューのユニーク件数が100件に達している
・レビューの総合評価が星3.5以上を獲得している
・検索広告またはショッピング広告に掲載している

アプリリンク表示オプション

アプリリンク表示オプションは、検索広告で表示されるサイトリンクとは別にアプリのダウンロードページ(App StoreまたはGoogle Playのアプリページ)へのリンクを表示されることができるオプションです。

ユーザーの端末に応じて(例えばiOS端末ならAppStore、スマホ端末ならタブレット専用アプリは表示されない)リンクが設定されるので工数をかけずに利用できるのが嬉しい機能です。

リンクテキスト:半角25文字以内
掲載に最低限必要な数:1個
表示数:1個

プロモーション表示オプション

プロモーション表示オプションとは、検索連動型広告の下部に商品やサービスのディスカウント情報を表示できる機能です。検索結果ページの最上部または最下部に広告掲載された時にのみ表示されます。

年中行事:※任意選択
アイテム:半角20文字以内
掲載に最低限必要な数:1個
表示数:1個 ※最大2行で表示されます

・利用期間が決まっている年中行事

年中行事 開始日 終了日
新年 12月1日 2月28日
年末 12月15日 1月15日
エピファニー 12月15日 1月31日
旧正月 1月15日 3月1日
バレンタインデー 1月15日 2月28日
カーニバル 2月1日 3月31日
ホーリー祭 2月1日 3月31日
女性デー 2月15日 3月31日
過ぎ越しの祭り 2月15日 5月1日
イースター 3月1日 4月30日
ソンクラン (タイ語で利用可能) 3月15日 5月1日
父母の日 4月15日 8月1日
レイバーデー(オランダ語、ノルウェー語、ヘブライ語、日本語では利用不可) 4月15日 9月15日
ローシュ ハッシャーナー 8月15日 11月1日
ディワリ祭 9月1日 12月1日
ナヴラトリ 9月15日 10月31日
ハロウィーン(マレー語、ポーランド語、ヘブライ語では利用不可) 10月1日 11月15日
光棍節(独身の日) 10月15日 11月30日
ブラック フライデー 10月15日 12月15日
サイバー マンデー 10月15日 12月15日
クリスマス 11月1日 1月15日
聖ニコラウスの日 11月1日 12月31日
お歳暮 (日本語で利用可能) 11月1日 12月31日
ハヌカ 11月15日 1月31日

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?
広告表示オプションは、広告の専有面積を拡大させることや、ユーザーに適切な案内を設けることで、サイトへの誘導やコンバージョン率をあげるメリットがあります。

また、広告の掲載順位を決定する広告ランクは、入札単価と推定クリック率やリンク先ページの質などの広告の品質をもとに算出されていますが、広告表示オプションも広告ランクの算出に考慮されています。

意外と手間がかかるため、少ない種類や本数の設定で終えているアカウントも多いですが、上記のメリットや効果もあるため、自社サービスに適した広告表示オプションを網羅し、それぞれの推奨本数を設定することをおすすめします。