Google広告

Google画像表示オプションとは?設定方法や利用シーン、注意点など

2022.03.18

2021年頃から、Google検索広告にて画像表示オプションが一部のアカウントを除きローンチされました。
当初はモバイルのみ表示されていましたが、2021年12月頃よりデスクトップでも表示されるようになっています。

テキストのみであった検索広告に画像を追加することができるようになり、導入することで視覚的にユーザーにアプローチすることができるため、広告のクリック率の向上が期待できます。

今回は、Google検索広告の画像表示オプションについてご紹介いたします。

1.画像表示オプションとは?

画像表示オプションとはGoogle広告で利用できる広告表示オプションの中の1つで、検索広告が表示された際にその広告の右側に【正方形】もしくは【長方形】の画像を表示することができる広告表示オプションです。

※「iPhone13」と検索した時に、画像つきオプションが表示されたリスティング広告

Googleの調査では、画像表示オプションを導入前後、モバイルでのクリック率が平均10%以上改善したという結果も出ています。

参考:画像表示オプションで魅力的な検索広告を配信する – Google 広告 ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/10700789?hl=ja

2.画像表示オプションの利用要件

画像表示オプションには他の広告表示オプションとは違い利用要件が定められています。
以下の要件を満たしているアカウントのみ画像表示オプションの利用が可能になるので注意が必要です。

・アカウントの開設から90日以上が経過している
・これまで広告ポリシーを遵守してきた実績がある
・アカウントがデリケートなカテゴリやサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、アルコール、ギャンブルなど)に属していないこと

参考:画像表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/9566341?hl=ja

3.画像表示オプションの入稿規定

画像表示オプションで入稿できる画像にはディスプレイ広告のような入稿規定があり、画像が次の規定を満たしている場合は設定ができます。

画像表示オプションの入稿規定

アスペクト比 スクエア:1:1(必須)
横向き:1.91:1(任意・推奨)※画像登録時に、設定画面上で画像を切り抜くことができます。
掲載場所 Google.com、検索パートナー
ファイル形式 PNG、JPG、静止GIF
解像度(ピクセル) スクエア(1:1):最低 300×300/推奨 1200×1200
横向き(1.91:1):最低 600×314/推奨 1200×628
最大ファイルサイズ 5120 KB
推奨される画像のセーフエリア 重要なコンテンツを画像の中央80%に配置する
設定上限数 広告グループ単位:20枚
キャンペーン単位:上限なし※キャンペーンと広告グループにそれぞれ画像を設定した場合、広告グループの設定が優先されます。

画像表示オプションを利用できる要件を満たしているアカウントの場合は、こちらの入稿規定に沿った画像を用意しましょう。

4.画像表示オプションの設定方法

画像表示オプションは広告表示オプションの中の1つなので設定も広告表示オプションより行うことが可能です。
ここからは、画像表示オプションの設定方法をご紹介していきます。

画像表示オプションの設定方法
1.広告管理画面の左メニューの「広告と広告表示オプション」より「広告表示オプション」を選択し、「+」をクリックします。

2.開いたプルダウンメニューから「画像表示オプション」を選択します。

3.追加先のキャンペーンもしくは広告グループを選択します。

4.「+画像」をクリックし、画像をアップロードします。

5.上部の「アップロード」欄から画像をアップロードします。

6.アップロードした画像を選択し、画像サイズの選択画面を表示します。
画像サイズ(アスペクト比)を選択していきます。1:1(スクエア)画像は必須です。今回は例として1:1の画像を選択し、右下の「画像比率 1 を選択」をクリックします。

7.選択した画像に間違いがないかの確認(左側)と、プレビュー上で画像が表示されているかを確認(右側)して、「保存」をクリックして設定完了です。

5.画像の設定時の注意点

ここでは、画像表示オプションの画像を用意するにあたり、事前に知っておきたい広告審査の要件や注意点についてお話していきたいと思います。

広告ポリシーに準拠した画像を用意する
画像表示オプションにも広告文同様に審査があります。審査落ちでよくあるのがロゴを設定しまうケースです。ロゴは設定できないと覚えておきましょう。

どんな画像が不承認となるのか、要件は以下をご確認ください。

・画像に文字やロゴ、グラフィックを重ねている
・静止画ではない
・空白が多い
・コラージュしている(例:複数の画像を一枚に結合している)
・画像の内容を識別できない(例:ぼやけた画像や不鮮明なもの)
・主題がわかりにくい・判別しづらい(例:過度な変形や歪み加工をした画像、切り抜き方に問題がある画像)
・ヌード描写や性的な示唆を含む

参考:画像表示オプションのフォーマットの要件 – Google 広告ポリシー ヘルプ
https://support.google.com/adspolicy/answer/10347108

ほかにも、文字やグラフィックを重ねている画像は使用できません。
こちらも登録しないよう気を付けましょう。

文字やグラフィックを重ねている例

画像引用元:Google 広告ポリシー ヘルプ
https://support.google.com/adspolicy/answer/10347108

以上が、画像表示オプションで利用する画像の審査抵触内容になります。
通常のディスプレイ広告と同じ内容の項目もありますが、画像表示オプションの要件のほうが厳しかったり特殊な項目があります。
ディスプレイ広告で利用している画像をそのまま利用することができないことがありますので、入稿後は審査の結果に注意を払っておきましょう。

6.画像表示オプションを導入するメリット

画像表示オプションは、広告の視認性を向上させサービスに関連する画像を表示することで広告のアピール力を強めユーザーの興味を引いて広告のクリック率を高めることに繋がります。

メリット1;広告の視認性が上がる

これまでリスティング広告は文字のみでユーザーに訴求するのが基本でした。
しかし画像表示オプションを使用することで、文字+画像で訴求することができ、ユーザーに対してサービスのイメージをより強く想起させることが可能になります。

メリット2;瞬間的にサービス内容を伝えられる

文字は、読んでもらわなければ内容を理解できませんが、画像であれば、広告文をちゃんと読んでもらわずとも、瞬間的にその広告が何のサービスを扱っている会社のものなのかを伝えることができます。
ユーザーが検索結果画面を見るその一瞬で、サービスの概要や魅力を伝えられるような画像を使用するとより一層効果的です。

7.まとめ

画像表示オプションを利用することにより、今までテキスト広告だけでは訴求しきれなかった自社のアピールポイントを瞬間的に広告を見たユーザーに伝えることができるようになります。

画像表示オプションは費用をかけることなく、広告の成果をよくすることはあれど悪くすることはまずないといえる機能です。

さらにこの機能の素晴らしいところは、設定方法が非常に簡単であるという点です。画像さえ準備できれば、5分とかからず実装できます。

広告のポリシー要件をクリアするためには多少の注意も必要ですが、基本的には画像を設定するだけで導入ハードルも低いため、まだ設定していないアカウントがあれば、設定しておくことをおすすめします。