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【GTM】Googleタグマネージャーの権限付与の設定方法を解説

2024.07.19

広告の配信をする際にタグの管理を一元管理することができるツールとして、Googleタグマネージャー(※以下 GTM)は非常に便利なツールで、利用されている方も多いと思います。

GTMを利用する際には、権限を付与することで、複数人でタグの管理や編集を行うことができます。
しかし、GTMの構造や種類を理解していないと、うまくアクセスできなかったり、業務の役割が曖昧になる可能性もあります。

そこで本記事では、GTMの構造や種類、権限付与の設定方法を解説します。

1.GTMのアカウント構造

Googleタグマネージャーはアカウントとコンテナ単位で権限を付与することが可能です。
アカウントの権限付与は、他ユーザーのアクセス権(権限付与)を管理することができ、コンテナの権限付与は、コンテナ単位の権限を管理することが可能です。

■アカウント:
企業単位で発行するIDの管理、コンテナを管理するユーザーの管理
■コンテナ:
サイト、サービス単位で発行するIDの管理、タグやトリガーの設定

アクセスとコンテナ単位の権限付与は管理画面上で以下画像のように分かれております。

ユーザーごとに、アカウントとコンテナ権限を付与できますが、情報漏洩や運用の不備を防ぐためにも、それぞれの権限を理解し管理することが重要となります。

2.GTMのアカウント権限の種類

GTMのアカウントとコンテナにある権限は、以下の通りです。

アカウントの権限
アカウントの権限には、「管理者」と「ユーザー」の2種類があります。

■管理者:
新しいコンテナの作成やアカウントとコンテナの権限付与・変更が可能
■ユーザー:
アカウントの基本情報の閲覧のみが可能

コンテナの権限
コンテナの権限には、「公開」、「承認」、「編集」、「読み取り」の4種類があります。

■公開:
バージョンとワークスペースの作成、編集、公開が可能
■承認:
バージョンとワークスペースを作成、編集が可能
■編集:
コンテナ内のワークスペースを作成、編集は可能だが公開は不可
■読み取り:
コンテナ内に設定されているタグ、トリガー、変数の閲覧のみ可能

コンテナの権限で一番上位の権限は「公開」となっており、権限付与するユーザーに編集から公開まですべて依頼する場合は、コンテナ権限を「公開」にする必要があります。

他のツール同様に「編集」権限を渡すことで、すべての作業を完結できるのではなく、最上位の「公開」権限でないと完結できないため、ここは注意が必要です。

3.GTMの権限付与の設定方法

ここからは、GTMの権限付与の設定方法をご紹介します。

以下は、アカウント権限の付与についての設定方法です。

1.GTMにログイン後、左上のメニュー欄から「管理」をクリックすると管理画面へ移動します。

2.ユーザーを追加をクリック
アカウント権限付与の場合は、左のアカウントのユーザー管理をクリック
コンテナ権限付与の場合は、右のコンテナのユーザー管理をクリック

3.「+」ボタンをクリック。ユーザーを追加を選択

4.招待するメールアドレスとアカウントの付与する権限を選択

5.コンテナの権限の「すべてを設定」をクリック

6.コンテナのアクセス権を設定し、完了をクリック
※編集から完結まですべて任せたい場合は、「公開」権限を付与することをおすすめします。

7.「招待する」をクリック
招待ユーザーへメールが送信されます。
設定が完了したら、権限付与の設定と招待メールが通知される旨を伝えましょう。

招待は受けた側は対象アカウントでGTMを開き招待を承認することで完了します。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、GTMの構造や種類、権限付与の設定方法をご紹介しました。

GTMの権限付与を行う際は、是非参考にしてください。

GTMの権限付与は簡単ですが、付与する権限を誤ってしまうと公開ができなく、先に進まないなどがあるため、どこまでの権限付与が必要か確認したうえで適切に設定しましょう。