Yahoo広告

Yahoo!広告オーディエンスターゲティング刷新について

2024.01.15

昨年、刷新されたYahoo!広告のサーチターゲティングに関して2024年の秋に新たなオーディエンスリストの設定に完全移行となり、現在各アカウントで移行作業が進んでおります。今回はこちらの情報についてまとめてみました。

1.概要

背景として、今までは「オーディエンスリスト」「オーディエンスカテゴリー」「サーチキーワード」のように複数のターゲティング機能としてサービスを提供していました。ただし、それらのターゲティングは、組み合わせると、より絞り込んだ配信となります。
今回はそんなオーディエンスターゲティングを再定義し、オーディエンスをより柔軟に組み合わせた広告配信を目指すことを目的としてアップデートが行われております。

具体的な内容としては、これまで「サーチキーワード」は候補一覧からの選択式でしたが、新仕様として「オーディエンスリスト」に新規リスト種別「高度なセグメント」を提供します。「高度なセグメント」は任意のフリーワードを入力し、フリーワードを基にして機械学習で最適なユーザーリストが作成されます。

■補足:「高度なセグメント」について
任意のフリーワードを入力し、フリーワードを基にして、機械学習で最適なユーザーリストが作成されます。 現行の「サーチキーワードターゲティング」のリストと完全に同じ内容ではなく、ユーザーが入力したフリー ワードに基づく、拡張ターゲティングになります。 入力された「キーワード」自体を検索した人だけではなく、 その「キーワード」と関連性が強いワードを検索した人にも拡張されてユーザーリストが作成されます。 「サーチキーワードターゲティング」の後継バージョンアップ版で、オーディエンスリスト化したものです。

※なお、「サーチキーワードターゲティング」 と「高度なセグメント」はしばらく並行稼働となります。2024年秋を目途に完全移行の予定となります。

2.リリース内容詳細

現在の「サーチキーワードターゲティング」は、候補キーワード一覧から選択し、当該キーワードを検索したユーザーに広告を配信する仕組みですが、新機能「高度なセグメント」はフリーワードでのキーワード入力になり、そのキーワードとユーザーの検索行動の類似性が高いユーザーに広告を配信します。

ただし、「高度なセグメント」で入力するフリーワードには審査があります。 広告データ利用基準に抵触するワードではターゲティングできません。

※参考:広告データ利用基準 第3章データの利用
1. 慎重に扱うべき個人に関するデータを利用したターゲティングの禁止
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000044262?language=ja
8. 未成年者への保護
https://ads-help.yahoo-net.jp/s/article/H000045948?language=ja

■フリーワードが審査NGの場合
1.フリーワード新規作成時にNGのワードがある場合、「利用できないキーワードです」のメッセージが表示されます。(※表示例)
2.審査でフリーワードがNGになった場合、それ以外のワードを利用してユーザーリストが作成されます。

また、現状の設定とは異なり「高度なセグメント」と現行の「オーディエンスリスト」をOR条件で結合し、1つの広告グループで配信が可能となります。この配信設定によって、より柔軟にターゲティングを組み合わせた広告配信が可能となります。

3.注意点

こちらでは、設定の際の注意点を現状とアップデート後で比較してまとめております。
主に「高度なセグメント」に関する内容となります。

・登録できる数については、1つの広告グループに対して、オーディエンスリストは「配信」と「除外」をあわせて10件となります。

・検索期間・検索回数の指定はできません。

・検索キーワードごとの分析レポートの出力はありません。

・リスト作成後、 ユーザーリストが蓄積されるまで1-2日ほどかかります。

4.設定の流れ

1.オーディエンスリスト作成

2.フリーワード入力

※フリーワード入力例

3.オーディエンスリスト一覧画面の確認

※オーディエンスリスト「高度なセグメント」のユーザーサイズが小さい(1000人未満の)場合、当該リストは「対象ユー ザーなし」とみなし、オーディエンスリスト名の右横に警告マークが表示されます。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。現状、サーチターゲティングを実施しているアカウントにおいては、今まで設定したかったキーワードが設定可能になる可能性もあり、対象キーワードのバリエーションも増やすことができる仕様にアップデートされております。
また、これまでサーチターゲティングの実施を控えていたアカウントも、今回のアップデートで実施しやすくなったはずです。
この機会に是非、「高度なセグメント」の設定を行うことをオススメします。
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