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アプリプロモーションに必要不可欠なSDKについて

2023.05.12

アプリをAppStoreやGooglePlayへリリースし、売上を上げていくための方法として” 広告配信 ” があります。ただ、闇雲に配信を行ったからといって売上が上がるわけではありません。配信した広告がアプリのインストールに結びついているのか、アプリ内の課金がされているのかを計測して分析する必要があります。

今回は、その広告効果を測定する必要性と代表的なツールを紹介します。

1.SDKとは

SDKとは「Software Development Kit」の略称でソフトウェア開発キットを指します。アプリはWebと異なり、APP StoreやGoogle Playを経由するためセッションが遮断されてしまいます。結果、本来であれば流入元の判別ができません。
そのため、インストール後にデータの統合が必要になり、その際にSDKのプログラムを活用してデータの統合を行ってトラッキングを行います。また、これまでは各アドネットワークやメディアごとに違うSDKが必要でしたが、現在はSDKの連携が進み1つのSDKで多数の出稿が可能になっています。

2.SDKが必要な理由

理由としては、大きく以下の3つです。

■媒体ごとの成果計測が可能
SDKを利用すると、広告効果を評価するための重要な指標をダッシュボードで確認することができます。各媒体ごとのインストール数はもちろん、継続率、ROAS、アプリ内イベントの数などが確認できます。このような情報を把握しないまま広告配信を行った場合、適切な評価ができず、無駄に広告費用をかけてしまう恐れがあります。
■広告配信の最適化が可能
上記にも紐づく内容ですが、Google広告やMeta広告など、多くの媒体では最適化機能があります。効果が良いクリエイティブやターゲティングに配信を強化していき、インストール数やインストール単価を効率化していきます。こういった最適化を行うには、インストールやイベントデータが必要となり、SDKから媒体へ連携をする必要があります。
■成果報酬型広告サービスの実施が可能
SDKを導入していないアプリはインストール数に応じた成果報酬モデルの媒体には出稿ができません。理由としては、未導入のアプリはどの媒体から獲得したのかを判定できないためです。SDKでは、インストールしたユーザーがどの媒体からインストールしたのかを判定し、インストールが発生する度に各媒体へ「誰がインストールしたのか」という情報を送信することで、連携を行っています。

※補足
SDKを実装する前に必ずやるべきこととしては、計測したいアプリ内イベントの項目を決めておきましょう。後から追加も可能ですが、できる限りユーザー導線を踏まえて、事前に設計しておくことを推奨します。追加した場合は、あくまで追加した時点からの計測となりますのでご注意ください。

■各イベント例
・インストール
・起動
・課金(商品購入)
・会員登録
・カート追加 など

3.代表的なツール

SDKを提供しているサービスはいくつかありますが、代表的なツールとして「AppsFlyer」か「adjust」が挙げられます。こちらの2社は国内外でも導入シェアが高く、実績も多くあります。基本的な機能はもちろん、主要な媒体やアナリティクスツールとの連携も網羅しています。海外製のツールではありますが、日本語のマニュアルやサポート体制も充実していますので、安心してご利用できます。

■AppsFlyer
AppsFlyer(アップスフライヤー)はイスラエル発のアドテク企業が提供するサービスです。NIKEやTikTokなどグローバルで有名な企業のアプリで利用実績があります。


参考:AppsFlyer社 HP

■Adjust
Adjust(アジャスト)はドイツ発のモバイルマーケティング分析プラットフォームです。大きな特徴としては、クラウドサーバーを利用しない点です。第三者にデータを預けずに自社で管理することができるため、セキュリティに厳しい大手企業の利用が多いようです。
楽天、リクルート、ソフトバンク、DeNA、LINE、任天堂、メルカリなどが利用しています。

参考:Adjust社 HP

4.まとめ

アプリプロモーションに必要不可欠なSDKを今回は紹介させていただきました。アプリのマネタイズに広告効果の測定は最重要で、それを可能にするのが今回ご紹介したSDKとなります。前回はアプリ広告に関して紹介しましたが、集客以外の部分もご確認いただき、貴社アプリのパフォーマンス拡大にお役立てできたら幸いです。SDKやアプリ広告について、ご相談がありましたら、是非こちらまでお問合せください。