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【初心者必見!】Apple Search Adsの特徴とはじめ方を紹介

2023.04.21

2018年8月に日本でリリースされたiOSデバイス向けのアプリ広告である「Apple Search Ads」ですが、リリースして既に数年経過していますが、中々まとまった情報やノウハウが出回っておりません。
そこで今回は、「Apple Search Ads」の概要や設定内容などを紹介していきます。

1.Apple Search Adsとは

Apple Search AdsとはApp Storeの上位に掲載できる検索連動型広告です。GoogleやYahoo!の検索連動型広告とは異なり、アプリインストールを目的とした広告メニューとなっています。以下で広告の掲載箇所や課金方式など細かく説明します。

■広告の掲載箇所


iOSアプリ「App Store」から検索を行った際の1番上位に表示されます。App Storeの検索結果には、オーガニック検索枠も掲載されますが、オーガニック検索1位のアプリよりも上に掲載されます。
広告枠は各検索結果につき1つなので、表示されればクリックされる確率は高く、その後のアプリインストールも大きく期待できます。

■課金方式

Apple Search Adsには「Basic」と「Advanced」という2つのプランがあります。

・Basic   :インストール課金方式(CPI:cost-per-install)
・Advanced:タップ課金方式(CPT:cost-per-tap)

プランによって課金方式が異なり、インストール課金とタップ課金となりますのでご注意ください。

■ターゲティング

Google広告同様に検索キーワードを指定して配信する仕組みとなりますが、その他iosならではのターゲット設定が可能となります。

※注意点として、市区町村レベルで設定したいときは、検索窓に日本語で打つと表示されないので、アルファベットで入力が必要です。

■広告クリエイティブ

広告クリエイティブとして表示される内容は、App Storeの製品ページに設定しているテキストや画像を基に自動生成されます。
検索結果と検索タブでは広告フォーマットが異なります。検索結果画面での表示のされ方は3パターンです。

①Apple Search Ads検索結果での表示

②Apple Search Ads検索タブでの表示

2.Apple Search Adsのメリット

Apple Search Adsを実施するメリットとしては大きく3つです。

■インストールしていないユーザーのみに配信が可能

Apple Search Adsでは、先ほど紹介したターゲティングにある「顧客タイプ」を「新規ユーザー」にすることで、アプリをインストール済みユーザーを除外することが可能です。

■インストール率が高い

App Store内での広告掲載となるため、親和性が非常に高く顕在化されたユーザーへのリーチが可能なため、別の広告プラットフォームよりもインストール数は期待できます。

■大手アプリでなくても成果が期待できる

前述の「広告掲載箇所」を踏まえると、オーガニック検索よりも上位に表示が可能で上記2点を考慮すると大手アプリではなくても一定の広告効果が見込めます。

3.Apple Search Adsのはじめ方

Apple Search Adsは全部で7つのステップを踏んで始めることができます。参考となるページや設定の際の注意点をまとめたので、以下の手順で進めてみてください。

1. Apple IDの作成/App Storeへのアプリ登録
2. Apple Search Adsのアカウント作成
3. キャンペーングループの作成
4. キャンペーンの作成
5. 広告グループの作成
6. キーワードの設定
7. 検索マッチの設定

1.Apple IDの作成/App Storeへのアプリ登録

まずは事前準備として「Apple IDの作成」と「App Storeへのアプリ登録」が必要となります。「Apple ID」とは、Appleがユーザーごとの個人情報や設定をまとめたアカウントのことです。アカウントの開設を含む、広告の管理画面の操作では Apple IDが必要になっています。また、App Storeへのアプリ登録には、「App Store Connect」を使います。このサービスを使うことで、アプリを App Storeにアップロードしたり、売上などのデータを管理・分析したりすることができます。
※Apple IDをお持ちでない方はこちら
※アプリ未登録の場合は、こちら

2.Apple Search Adsのアカウント作成

Apple Search Ads (Advenced)は、こちらからアカウントを作成できます。まずは管理画面の言語を日本語にして、Number Formatも日本にしましょう。次に、アカウント情報を設定します。
※注意点として、タイムゾーンや通貨は一度設定したら、後から変更できません。

3.キャンペーングループの作成

Apple Search Adsでは、Google広告にはないキャンペーングループが存在します。これはGoogle広告のイメージで置き換えるとキャンペーンの1個上の階層となります。アプリ単位でキャンペーングループを作成することでその配下にキャンペーンが置かれるため、管理画面のデータがアプリごとに閲覧可能となります。

4.キャンペーンの作成

次にキャンペーンの作成を行います。Apple Search Adsの画面左上にある「キャンペーンを作成」をクリックすると、キャンペーンを作成することができます。

5.広告グループの作成

広告グループは、キーワード群のまとまりになります。そのため、類似キーワードやパフォーマンスが近しいキーワード同士を同じ広告グループにまとめると、運用状況が把握しやすくなります。是非、参考に設定をしてみてください。

6.キーワードの設定

Google広告と同様にキーワード登録の際は、マッチタイプとCPT(タップ単価)を指定することが可能です。マッチタイプは2種で「完全一致」と「部分一致」となります。

7.検索マッチの設定

Apple Search Adsには「検索マッチ」という機能があります。検索マッチを使うことで、想定しきれない多様な検索語句にも広告を配信することができます。


※検索マッチについての詳細はこちら

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
上記の流れに沿って設定を進めていけば、Apple Search Adsの配信が開始できます。
iOSアプリのプロモーションを検討の際は、無視できない広告プラットフォームとなっておりますので、不明点や運用でお困りの際は是非、こちらにご相談ください。