Google広告
2022.07.27
広告カスタマイザがレスポンシブ検索広告でも使用できることはご存じですか?
Googleでは2022年6月30日より、拡張テキスト広告の新規作成および編集ができなくなってしまいました。また、現在拡張テキスト広告で使用している広告カスタマイザについても、2022年12月31日までのサービス提供となっています。
今後はレスポンシブ検索広告をどのように有効活用していくかが、運用の重要なポイントの1つとなります。
そこで今回は、レスポンシブ検索広告での広告カスタマイザの設定方法について解説します。
拡張テキスト広告では実装していたがレスポンシブ検索広告にはまだ未実装の方や、今後レスポンシブ検索広告への追加を検討していた方は、是非この記事を参考にしながら設定にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
広告カスタマイザをすでにご存じの方は多いかと思いますが、改めて広告カスタマイザとは何かを簡単に解説します。
広告カスタマイザとは、広告が表示されるときに動的テキストで置き換えられる機能のことです。
キーワードの挿入やカウントダウンのタイマーなど、うまく活用することができれば、より効果的な広告出稿が可能となります。
Google参考記事:広告カスタマイザについて
https://support.google.com/google-ads/answer/6072565?hl=ja
広告カスタマイザには3つのメリットがあります。
広告カスタマイザを活用するメリット
1.広告文のカスタマイズ
検索されたキーワードごとに広告文をカスタマイズすることが可能です。
2.さまざまなバリエーションに対応
1つのテキスト広告に何百ものパターンを用意し、ユーザーごとに最適な広告を表示することが可能です。
3.掲載結果の蓄積
広告の掲載結果データをリセットすることなく、裏側で動的に切り替わる広告文面だけを自動的に更新できます。
反対にデメリットとしては、事前にデータをアップロードしなければならないため、設定に多少手間がかかることです。
ただし、成果に関わることではなく、単純に作業工数の問題なので、時間をかけても実施することができれば、それなりの成果が期待できます。
Google参考記事:広告カスタマイザについて
https://support.google.com/google-ads/answer/6072565?hl=ja
レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザの設定方法を解説します。
1.管理画面「ツールと設定」→「ビジネスデータ」を選択
2.左側のメニューより「広告カスタマイザ属性」を選択すると、レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザの新規作成画面に行くので、任意の属性と「データの種類」を選択。
今回のデータの種類は「テキスト」を選択して進めます。
3.属性を選択したら、次に画面上部にあるこちらの内容に沿って進めます。一括でアップロードする必要が無い場合は、3~5までの手順は飛ばしてください。
まずは「テンプレート」をダウンロード。
4.下記の様なテンプレートが出てくるので「Campaign」「Ad group」「Keyword」「Customizer:属性名」の順に並び替え、それぞれ必要な情報をテンプレートに入力。
※「Ad group」単位なら「Campaign」の入力、「Keyword」単位なら「Campaign」および「Ad group」の入力が必須
5.ファイルをアップロード出来る状態にしたら、「一括捜査のアップロード」を選択し、ファイルを選択して「適応」
一括アップロードの際は、ファイル形式やファイル内の情報がルールと異なるとアップロードができないため、事前にプレビューでアップロードが正常にできるかを確認するとスムーズに作業ができます。
6.属性までを作成し終えたら、表示項目から「広告カスタマイザ属性」を表示させます。
7.表示項目に表示した広告カスタマイザ属性を編集します。使用する値を選択して、キーワードに表示させるテキストを入力します。
一括アップロードした場合はこちらの作業は不要です。
8.レスポンシブ検索広告のアセットに広告カスタマイザを設定します。追加したいアセットに { } を入力すると下記のように広告カスタマイザを選択できるようになります。
広告カスタマイザを選択後、属性でアップロードした属性名のファイルを選択、デフォルトのテキストにテキストを入力して適応すれば完了となります。
Google参考記事:レスポンシブ検索広告の広告カスタマイザを作成する
https://support.google.com/google-ads/answer/10711524?hl=ja
最後に、広告カスタマイザの活用ポイントをお伝えします。今回はデータの種類を「テキスト」で作業を進めましたが、こちらはキーワードによって動的に広告文を切り替えたい時に使用します。
例えば、東京都内で不動産業(賃貸)を行っているアカウントの場合に、登録キーワードは「渋谷 賃貸」「新宿 賃貸」「江東区 1K 賃貸 」などが登録されているとします。
このような検索キーワードを検索してきたユーザーに対して、広告のタイトルを切り替えたい場合に、今回の広告カスタマイザを活用します。
このようにユーザーが求める情報に対して、広告文でより明確な訴求ができるため、クリック率の向上が見込めます。
いかがでしたでしょうか。
冒頭でもお伝えしているとおり、拡張テキスト広告が新たに作成・編集できなくなってしまったため、今後はレスポンシブ検索広告の活用方法で広告効果が左右されるようになったと言っても過言ではありません。
レスポンシブ検索広告とその機能をうまく活用して、運用パフォーマンスの向上を目指しましょう。