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2022.01.21
リスティング広告などWeb広告の出稿、運用をするにあたり、よく英語の略語がたくさんでてきますよね。
こちらは広告の「指標」となるものですが、似たような用語も多く、「覚えなければいけない指標ってどれくらいあるの?」「そもそもの意味がわからない」という方も多いのではないでしょうか?
広告指標の種類と計算方法を理解することで、広告の分析や改善ができるようになり、結果的に事業を成功に導ける可能性が高くなります。
そのためWeb広告を担当する方は、指標を覚えることは必須項目と言っても過言ではないのです。
今回は、初心者向けに計算式を入れて解説しております。
■Web広告の計算式一覧
No | 指標 | 計算式 |
1 | 表示回数 | クリック数 / クリック率 |
2 | クリック数 | 表示回数 × クリック率 |
費用 / クリック単価 | ||
3 | クリック率 | クリック数 / 表示回数 |
4 | クリック単価 | 費用 / クリック数 |
コンバージョン単価 × コンバージョン率 | ||
5 | 費用 | クリック数 × クリック単価 |
コンバージョン数 × コンバージョン単価 | ||
6 | コンバージョン | クリック数 × コンバージョン率 |
費用 / コンバージョン単価 | ||
7 | コンバージョン率 | コンバージョン / クリック数 |
8 | コンバージョン単価 | 費用 / コンバージョン |
クリック単価 / コンバージョン率 |
表示回数とは、広告が表示された回数のことです。
表示回数はインプレッション数ともいい「インプ」と呼ばれたりします。
インプレッション数の計算式は以下のとおりです。
表示回数の計算式
表示回数を増やすポイント
出稿した広告がどれだけ表示されたかとみていく指標のため、多いことに越したことはありませんが、Web広告ではターゲットユーザーにきちんと配信することが重要なので、表示回数が多ければ多いほど良いというものではありません。
クリック数とは、表示された広告がクリックされた回数のことです。
レポートではCT(Click Through)と略語が使われたりします。
クリック数の計算式は以下のとおりです。
クリック数の計算式
クリック数を増やすポイント
クリック数は表示された広告がどのくらいクリックされたか、Webサイト(LP)へどのくらい訪問してくれたかを確認できる指標です。
クリックという行動は、広告を見て興味をもったユーザーが起こすアクションなので、多い方が良いと基本的には判断します。
ただしクリック課金型の広告の場合、クリックされると費用が発生し、1日の予算を使い切ってしまうと広告は表示されなくなります。
クリック率とは、広告がクリックされた割合のことです。
クリック率は略語としてよくCTR(Click Through Rate)が使われます。
クリック率の計算式は以下のとおりです。
クリック率の計算式
クリック率を上げるポイント
広告の表示回数に対してクリック数が多いほど、クリック率は高くなります。
クリック率の高い広告は、ユーザーにとって有益で魅力的な広告と評価できるため、他の指標と比べても重要視している方も多いです。
クリック率が高いと、効率的にクリックを集めることができます。
クリック率が低い場合は、キーワードと広告文の内容のマッチ度や、検索ユーザーに受け入れられる広告文になっていない可能性があります。
クリック単価とは、1クリックあたりの平均金額のことです。
クリック単価は略語としてよくCPC(Cost Per Click)が使われます。
クリック単価の計算式は以下のとおりです。
クリック単価の計算式
決められた予算の中でクリックをたくさん集めることができればCPCは下がり、その逆ではCPCは上がるということです。
クリック課金型のWeb広告の場合、クリック単価が安いほうが多くのユーザーをサイトに誘導できます。
クリック単価をいかに安くするかに注力して運用しているケースも多いです。
費用とは、Web広告にかける広告費のことです。
費用は略語としてよくCOSTが使われます。
費用の計算式は以下のとおりです。
費用の計算式
クリック課金型の広告の場合、費用はクリック単価やクリック数と密接な関係にあるため、クリック単価が高くなり、クリック数が多くなれば、それに比例して、費用もあがっていきます。
コンバージョンとは、ウェブサイト上から獲得できる最終成果のことです。
コンバージョンはレポートなどではCV(Conversion)と略語が使われたりします。
例えばECなら商品購入、自社商品やサービスの紹介なら資料請求・問い合わせ、コミュニティサイトや情報提供サイトなら会員登録などがあります。
コンバージョンの計算式は以下のとおりです。
コンバージョンの計算式
コンバージョンを増やすポイント
コンバージョンを増やすためには、クリック数を増やすかコンバージョン率を高めるかのどちらかになります。コンバージョン率はサイトの出来に依存するケースが多いためWeb広告の範囲内でコンバージョンを増やすためにはクリック数を増やすことが重要ポイントになります。
コンバージョン率とは、クリック数に対してコンバージョンされた割合のことです。
コンバージョン率は略語としてよくCVR(Conversion Rate)が使われます。
コンバージョン率の計算式は以下のとおりです。
コンバージョン率の計算式
コンバージョン率をあげるポイント
購入や資料請求フォームなど、コンバージョンポイントを設置しているWebページの良し悪しを評価するときに使われます。
たとえばLPのコンバージョン率が高ければ、LPにアクセスしたユーザーにとって有益であり、効率よく成果を獲得できていると判断できます。
反対にコンバージョン率が低い場合は、LPがユーザーにとって有益ではないと判断できるため、LPを改善する必要があると覚えておきましょう。
コンバージョン率を高めるためには広告だけでなくサイト側の改善も必要です。
コンバージョン単価とは、1コンバージョンあたりの平均獲得単価のことです。
コンバージョン単価は略語として、CPA(Cost Per Action)が使われます。
コンバージョン単価の計算式は以下のとおりです。
コンバージョン単価の計算式
コンバージョン単価を下げるポイント
コンバージョン単価はWeb広告を運用するうえで、非常に重要な指標となります。
コンバージョン単価が安ければ、成果を達成するためにかかった費用が少ない、つまり効率よく成果を獲得できていると判断できます。
反対にコンバージョン単価が高ければ、成果を獲得する効率が悪いので、その原因を特定し改善する必要があると覚えておきましょう。
利益管理をおこなううえでも、コンバージョン単価の目標値を設定したうえで、限界コンバージョン単価を超えないように運用していくことが求められます。
今回は、Web広告で頻繁に使われる広告指標の種類と計算方法について解説しました。
広告指標は、指標の意味と計算式をセットで理解することで、広告効果を正しく評価することができます。
またどこを改善すればいいのか、というヒントをつかむことにもつながります。
どれも広告の評価をするうえで外せない指標ですので、しっかりと使いこなして運用レベルをアップさせましょう。