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Yahoo!ディスプレイ広告【類似ユーザー】の設定方法を解説

2022.03.25

昨今、世界的にプライバシー保護の動きが進んでおり、リターゲティングなど、特定のユーザーをターゲティングした広告配信は年々厳しくなっています。

そんな中、Yahoo!ディスプレイ広告※では、オーディエンスリストを使用した類似ユーザー配信の精度が改善されました。※以下YDA

そこで今回は、類似ユーザーとは何かをおさらいしつつ、YDAでの類似ユーザー配信の設定方法を説明していきます。

1.「類似ユーザー」とは

類似ユーザーとは、Webサイトを訪れたユーザーやお問い合わせ、商品を購入したユーザーと共通する特徴を持ったユーザーをターゲティングすることができる手法です。

対象となるリストを作成することで、それに近しい興味・関心を持っている、または行動や属性を持つユーザーに向けて広告の配信が可能になります。

類似ユーザーターゲティングを活用するメリット

・成果に繋がりやすい
・新規ユーザーを獲得できる
・設定が簡単にできる

1.成果に繋がりやすい
例えば、コンバージョンしたユーザーをもとに作った類似ユーザーリストであれば、コンバージョンしたユーザーに近い属性を持っています。そのため、コンバージョンにつながりやすく、サイト訪問ユーザーに比べてコンバージョン率の向上も期待できます。

2.新規ユーザーを獲得できる
類似ユーザーの対象となるのは、基本的には新規ユーザーとなるため、新規ユーザーの獲得が期待できます。

3.設定が簡単にできる
類似ユーザーターゲティングの大元のリスト自体 (コンバージョンしたユーザーなど) を作成する手間はかかってしまいますが、比較的簡単に設定ができます。

2.Yahoo!プロダクトアップデートの内容

具体的には、下記2点のプロダクトアップデートがありました。

  • 蓄積期間
  • 利用シグナル

・蓄積期間
精度改善前は約30日間をかけて徐々に類似ユーザーを蓄積していましたが、改善後は、蓄積期間が短縮され、最新のデータのみで配信できるようになったため、その時のトレンドに近しいユーザーへの配信が可能となりました。

・利用シグナル
今までは検索キーワードや年齢・性別、デバイスを類似ユーザーとして判別するための情報元としておりましたが、今回より新たに、Yahoo!オークションやYahoo!不動産など、Yahoo!が提供する様々なサイトやサービスから行動履歴などのシグナル種別を読み取る仕様へアップデートしました。これにより、精度の高く、獲得の見込めるユーザーへの配信が可能となりました。

3.オーディエンスリスト「類似ユーザー」の作成方法

1.YDA管理画面「ツール」より「オーディエンスリスト」をクリック
2.「オーディエンスリストを作成」より「類似ユーザー」を選択
3.「オーディエンスリスト名」を決めて、「オーディエンスリスト」から必要なオーディエンスを選択
4.類似ユーザーの拡張範囲を1~10の中から選択

5.「作成」で完了

以上で設定が完了となります。後は配信したい広告グループに対して設定をするだけです。

4.オーディエンスリストに関する注意点

上記でも述べているように、オーディエンスリストを使用した配信を行う場合、リストを作成する必要がありますが、その際に注意すべき点を最後に3つほど挙げます。

1.不要なターゲットユーザーは除外
上記、類似ユーザーターゲティングを活用するメリットで述べておりますが、オーディエンスリスト(類似ユーザー)は、基本的には新規ユーザーが対象とはなりますが、その元となるリターゲティング対象になるユーザーが含まれている可能性があります。

対象のユーザーの除外を行うことで正確にターゲットユーザーのみを切り出してリーチ、入札を行うことができるので、設定を行うことをオススメします。

2.類似度ごとにリストを作成
YDAの類似ユーザーには、1~10の類似度が存在しますが、類似度ごとにリストを作成することを推奨しております。

アカウントの実績が充分にある場合は、このような分け方をした方が細かい入札価格調整が可能なため、できる限り類似度ごとのリスト作成をおすすめします。

3.ユーザーが重複しないよう、オーディエンスリストを除外
3つ目は、リストごとのユーザーが重複しないように、オーディエンスリスト除外を行うことです。

オーディエンスリストには上限があるので、組み合わせリストをあらかじめ作成してから広告グループに紐づけた方が良いかと思います。

YDAにおける類似ユーザーの考え方や類似度調整機能などを、Yahoo!JAPAN広告の公式ラーニングポータルでも解説しておりますので、下記記事も参考にしてみてください。

Yahoo!参考記事:ターゲットリスト「類似リスト」とは?
https://ads-promo.yahoo.co.jp/online/tgl_r.html

5.まとめ

類似ユーザーターゲティングは、有効活用することでその目的の成果に繋がる可能性のあるユーザーに広告を配信することができる機能となっています。

効率良くターゲットになり得る可能性を持ったユーザーに配信することが可能ですが、一方で類似ユーザーの質が悪いと成果につながりにくいなどのマイナス点もあります。
大元のリストや類似度、除外リストを考慮しながら効果的な配信ができるように工夫していきましょう。

今回YDAの類似ユーザーの精度が向上したことを冒頭でも記載しましたが、今後はさらに精度の改善が進んでいくようなので、このタイミングで実施してみてはいかがでしょうか。