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YDAのカスタムリストの作成方法から設定方法までを解説

2021.11.29

YDAでは、メールアドレスなどの顧客データをターゲットリストとして活用することが可能です。アカウントにインポートしたデータはYahoo! JAPANの登録データと照合され「カスタムリスト」として広告配信に活用できます。

そこで今回は「カスタムリスト」についての紹介をしたいと思います。

1.「カスタムリスト」とは

カスタムリストとは冒頭で述べた通り、ユーザー情報を用いて広告の配信対象としてリスト化したものです。

リスト化したユーザーデータをYDAにインポートし、そこからYahoo! JAPANの登録データと照合されます。

カスタムリストを活用した配信では、接点のあったユーザーやそれに類似するユーザーへのアプローチが可能になります。

カスタムリストを活用した配信を行うには

カスタムリストを活用した配信を行うには、ユーザーリストをアップロードする必要があります。

アップロードする方法は2つあります。

・Yahoo! DMPなどのデータ連携ツールを利用したアップロード
・データのインポート機能を利用して直接アップロード

それぞれの方法はYahoo!のヘルプでもまとまっておりますので、ご確認ください。

Yahoo!参考記事:ツールを利用したアップロード方法
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/ydn/articledetail?lan=ja&aid=26360

Yahoo!参考記事:データを直接インポートするアップロード方法
https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/852036.html

これらはどちらも覚える必要なはく、どちらか1つの方法を覚えていけば活用できます。
今回はデータのインポート機能を利用して直接アップロードする方法について紹介していきます。

2.「カスタムリスト」の作成方法

①カスタムリストの作成ですが、まずはYDA広告管理画面の右上、「ツール」より共有ライブラリーの「オーディエンスリスト」を選択

②続いて「+オーディエンスリストの作成」から「顧客データ」を選択

③「オーディエンスリスト名」を作成し「連携データタイプ」とその「ファイル」を選択し、最後に連携データの有効期間を「60日間」※デフォルト にし、最後に「保存」
項目と連携データのルールについては下記にてまとめております。

▼項目

項目 説明
ターゲットリスト名 ターゲットリスト名を入力します。作成済みのターゲットリストと同一の名称は設定できず。
連携データの有効期間 インポートしたデータが、連携完了してからリーチを何日間有効とするかを設定。
有効期間は1~60日の間で設定可能。
連携データファイル アプリ用広告識別子(IDFAまたはAAID)かメールアドレスを選択。
説明(任意) 入力は任意で、ターゲットリストの説明を入力。

▼連携データファイルルール

ファイル形式 テキストファイル(.txt)をzipで圧縮
文字コード UTF-8(BOMなし)、Shift JIS
※ファイルには日本語などの半角英数記号以外は含まないこと
改行コード LF、CRLF
ファイルサイズ 広告管理ツールからのアップロード:200MBまで。※API経由では最大サイズが増える予定
データ数 件数制限はなし。※ファイルサイズの上限以下

連携データファイルルールについては2021年6月にルールが変更になり、また同年12月(仮)にも新たなアップデートが予定されておりますので、その時の仕様に沿った形でデータをインポートする必要があります。

下記にて参考記事を添付しております。

Yahoo!参考記事:顧客データのオーディエンスリストを作成する
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/display/articledetail?lan=ja&aid=69234

Yahoo!参考記事:メールアドレス連携の仕様変更について
https://ads-developers.yahoo.co.jp/developercenter/ja/announcement/212167.html

3.「カスタムリスト」設定方法

続いてカスタムリストを広告グループへ設定する方法についてです。

①対象となる広告グループまで選択後、管理画面左側に表示される項目から「広告グループ設定」をクリック

②「オーディエンスリスト」より、先ほど作成したリストを選択。

最後に「保存」を押せば完了です。

カスタムリストを広告グループに保存するまでの手順は簡単ですが、保存したからといって必ずしもすぐに適応されるわけではありません。

カスタムリストを活用する際の注意点

■ユーザーリストは一定以上のボリュームが必要
インポートしたデータが一定数以下の場合、リーチ数を確保することができません。冒頭でも述べている通り、例えばメールアドレスを用いてカスタムリストを作成する場合、メールアドレスとYahoo! JAPANの登録情報が結びついたユーザーへしか配信が行われないため、必ずしもアップロードしたデータ数と同じサイズのリーチができるとは限りません。実際はアップロードしたデータよりもユーザーのサイズが減る可能性の方が高いです。

■定期的なインポートが必要
インポートしたデータには有効期間(先ほどの設定方法では60日の設定)があるため、同じターゲットリストに対してデータを追加しなければ配信ができなくなります。

ただし、アップロードを行えば前回アップロードしたデータも再度利用可能となるため、アップロードを続ける限り、データはずっと蓄積されていきます。

カスタムリストの活用例

最後に、実際にカスタムリストが活用される例を挙げます。

■見込みの高いユーザーにアプローチ
既存顧客の情報をインポートすることによって見込みの高いユーザーに配信を行うことができます。

カスタムリストのユーザーとWeb上の行動履歴が類似しているユーザーリスト(類似リスト)を作成することにより、既存顧客に似た行動をとっているユーザーをターゲティングして配信を行うことも可能です。

■広告を配信したくないユーザーを除外
作成したカスタムリストに対し除外ターゲティングの設定を行うことによって、特定のユーザーへの配信を行わないようにすることもできます。

リピートのない商材やサービス、新規獲得のみを目的とした広告配信では、コンバージョン済みユーザーを除外することで無駄な広告費の削減につながります。これにより費用対効果の向上も見込めます。

4.まとめ

昨今では、個人情報に対しての規制が厳しくなり、cookieに関しては広告活用でも制限がかかるなど、今後はますます利用が難しくなります。

一方、広告主自身が保持している顧客情報は、適切な手順を踏めば広告運用に活用することが可能です。
既存顧客に類似するユーザーへの広告配信を行ったり、既存顧客への配信を除外したり、
顧客データを活用した広告配信は通常のターゲティングよりも高い効果が期待できますので、
自社の顧客データをお持ちであれば、是非、広告運用にご活用ください!