Google広告

Google広告「分類」機能の紹介

2021.10.25

Google広告の管理画面に表示されている「分類」機能を使用したことはありますか?

アカウントを分析する際に、検索が多い時間帯、コンバージョンが発生した日時や種類など、詳しい情報を確認することができます。

そこで今回はアカウント分析や運用改善に欠かせない「分類」機能について紹介したいと思います。

1.「分類」とは

Google広告管理画面のデータを細かく分類できる機能です。

キャンペーンや広告グループなど、管理画面で表示している様々な項目に対して分類して表示させることが可能です。

2.「分類」の使い方

上記でも触れておりますが、改めて「分類」の使い方について解説します。

①リスティング管理画面より「分類」を選択

②表示させたい分類データを選択。それぞれ各項目についてのデータを細かく分類することができます。

分類を使用した後に元のデータに戻すには「なし」を選択してください。

各項目の詳細についてはこの後解説します。

3.「分類」できる項目の解説

分類機能を使用して表示することのできる項目を解説します。

分類機能は現在8個の項目に分かれております。

▼分類

・時間
・クリックタイプ
・コンバージョン
・デバイス
・ネットワーク
・上部 VS その他
・キーワードのテキスト
・広告のリンク先

それでは、順を追って上から解説していきます。

時間
時間は「日・週・月・四半期・年・曜日」で分類することができます。

例えば「曜日」を選択した場合は各曜日の数値を見ることができます。

クリックタイプ
クリックタイプでは、広告内のクリック可能な要素のうちどこがクリックされたのか、それぞれの成果を確認できます。

広告見出しやサイトリンク表示オプションの成果が悪ければ、サイトリンクのテキストやリンク先を変更するなどの施策を実施することができます。

コンバージョン
コンバージョンは全9項目のジャンルに分類されております。

コンバージョン アクション コンバージョンアクション名
コンバージョン カテゴリ コンバージョンのカテゴリ(購入、見込顧客など)
コンバージョンの発生元 コンバージョンの発生元(Googleアナリティクス、Webサイトなど)
広告イベントタイプ コンバージョンに貢献した接点のタイプ(クリック、表示など)
コンバージョン調整 当初のコンバージョンと調整(インプレッション発生時別)
コンバージョンまでの日数 広告のインプレッションからコンバージョンに至るまでの日数(コンバージョンまでの所要時間)
コンバージョンまたは調整までの日数 広告インプレッションが発生してからコンバージョンを調整するまでの日数
値のルールで調整 コンバージョンの価値を調整(地域、デバイス、顧客属性など)
カスタム変数 コンバージョンデータを分割し、行動につながる詳細なインサイトを引き出す

この中から、実際に使用する機会も多い「コンバージョンアクション」「コンバージョンカテゴリ」を例として挙げます。

「コンバージョンアクション」はその名の通り、コンバージョンアクションに設定している項目別に見ることができます。

「コンバージョンカテゴリ」は購入、見込顧客や申込み、予約などのカテゴリ別で見ることができます。

デバイス
各種デバイス「パソコン・モバイル・タブレット」での掲載結果を比較できます。

デバイス別の成果を見ることで、成果の悪いデバイスがあればそのデバイスの配信を抑制するなどの調整を加えることが可能です。

ネットワーク
Google検索や検索パートナーなどの掲載結果を比較できます。

検索パートナーとは、Googleのパートナーとして広告を表示している検索ネットワークのサイトです。livedoor(ライブドア)や価格.comなどが挙げられます。

上部 VS その他
検索のみの項目になります。Google検索と検索パートナーそれぞれで、広告が上部に表示されたときとそれ以外に表示されたときの成果を確認することができます。

どの掲載位置の成果が高いのかを確認することができます。上部よりその他の方の成果が良ければ、無理に入札価格を上げて上位表示する必要がないとの判断もできます。

広告のリンク先
ユーザーが広告をクリックした際のアクセス先を指します。広告のリンク先をWebサイトの他にアプリや電話に誘導に利用している場合には、ユーザーのアクセス先ごとに広告の成果を比較できます。

ローカル検索広告を配信している場合は「電話」や「ビジネス情報のリスティング」などのアクセス先のデータを確認できます。

「電話」はクリックして電話をかけた回数、「ビジネス情報のリスティング」はユーザーがローカル検索広告の見出しをクリックして、店舗の住所や電話番号、レビューなどの詳細情報を展開した回数を表しています。

4.まとめ

Google広告の管理画面には様々な機能が存在し、すべての機能を使いこなせるようになるためには時間がかかるかもしれませんが、今回この記事を読んでいただき、「分類」機能についての理解を深め、アカウント内の検証や分析に役立ててみてはいかがでしょうか。

普段は見落としがちな指標を深く調べることで、思わぬ発見があるかもしれません。

是非、今後の運用に役立ててみてください。

なお、Yahoo!でも検索広告では”表示切替”、YDA(ディスプレイ広告)では分割で同様の詳細データを抽出することが可能です。
(※GoogleとYahoo!で抽出できるデータは異なります。)