Webマーケティング全般

【初級編】広告運用者なら知っておきたいエクセル関数

2021.06.24

管理画面からDLしたレポート・入稿データの作成をするときなど、リスティング広告運用担当者なら毎日使うと思われるExcelですが、なかなか関数を覚えるのは大変ですよね。

今回は、Excelの関数の中でも広告運用者が非常によく使う関数をまとめてみました。

運用作業の効率が格段にアップすると思うので、是非参考にしてみてください。

1.日付 / 時刻

関数名 機能内容
today() 本日の日付をシリアル値で表示
date() 年、月、日を入力することで日付を表す数値を表示
day() シリアル値に対応する日を1~31で表示
month() シリアル値に対応する月を1~12で表示
year() 年を1900~9999で表示
weekday() 日付に対応する曜日を1~7で表示
eomonth() 日付を入力すると、対象の月の最終日に対応するシリアル値を表示

エクセルには「シリアル値」という概念があります。「シリアル値」とは1900/1/1を「1」として日付や時間の計算ができるようにしています。つまり、エクセルで日付の計算ができるように日付に便宜上の数値を設定しているのです。(ちなみに1900/1/0は0と設定されています。)

上記の関数を組み合わせれば、広告予算管理の表も簡単に作成ができます。

実際の関数の入力例

今月予算 ¥1,000,000
本日の日付 =TODAY()
月末日 =EOMONTH(C3,0)
残日数(当日含む) =C4-C3+1
昨日までのクリックコスト 600000
クリックコスト / 日 =C6/(DAY(TODAY())-1)
残予算 / 日 =(C2-C6)/C5

上図のように関数をあらかじめ入力していれば、毎月の予算と現在のクリックコストを入力するだけで簡単に進捗を確認できる表になります。

反映結果

今月予算 ¥1,000,000
本日の日付 2021/06/24
月末日 2021/06/30
残日数(当日含む) 7
昨日までのクリックコスト ¥600,000
クリックコスト / 日 ¥26,087
残予算 / 日 ¥57,143

上記のように今月の予算100万に対し、昨日までのクリックコストを入力すれば、残り日数のクリックコストが算出でき、日予算設定に役立ちます。

2.数学 / 統計

関数名 機能内容
sum() 対象範囲をすべて合計
sumif() 対象範囲と条件を入力することで、条件にあう数値のみ合計
sumifs() 条件を複数設定可能
mod() 数値を除算した余りを計算
roundup() 指定の桁数で数値を切り上げます
rounddown() 指定の桁数で数値を切り捨てます
count() 範囲内の数値が含まれるセルの個数を表示
counta() 範囲内の空白でないセルの個数を表示
countif() 指定範囲の条件に一致するセルの個数を表示
countifs() 条件を複数設定可能
min() 範囲内最小値を表示
max() 範囲内最大値を表示
median() 範囲内中央値を表示

上記は広告運用において、数値の計算や集計などでよく活用する関するです。

代表的な、sum()は対象範囲の数値の合計を計算してくれるので、常によく使う関数かと思います。

sumif()、sumifs()は広告数値の集計の際に非常に活用できる関数です。
一度設定してしまえば、数値更新の際に自動的に整形した数値がでるため、非常に重宝します。

countif()は数値の重複を調べるのに便利な関数です。

その他、上記記載の関数は基礎の部分の関数のため、全て使い方を覚えても損はないと思います。

3.行例 / 文字列操作

関数名 機能内容
vlookup() 指定範囲の1列目で特定値を検索し、指定した列と同じ行にある値を表示
left()、right() 対象の文字の左側(右側)から指定の文字数分抜き出して表示
len() 文字列の長さを表示。全角も半角も1文字として表示します
lenb() 文字列の長さを表示。全角は2、半角は1として表示します

エクセル初心者の壁になりやすいVLOOKUP()は、「データとデータ」「表と表」などを組み合わせるような場面でよく使われます。複数のデータを横断するような作業を行う場合には使用頻度が高いので、ぜひ覚えておきましょう。

len()は広告原稿の文字数をカウントするのに非常に役立ちます。
len()は全角、lenb()は半角で文字数をカウントしてくれるので、Google広告のように数字やアルファベットを半角でカウントする文字数制限はlenb()を使うとよいでしょう。

4.まとめ

いかがでしたか?
今回はExcelの基礎的な関数をご紹介しました。

広告運用を行うにおいて、数字の計算や集計、レポート作成はつきものですので、Excelを効率的に活用することにより、業務時間を大幅に削減することができます。

少しでも「こんなことできないかな?」と思ったら、すぐに調べて実践することをおすすめします。