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【Google広告】検索広告の除外キーワードのマッチングと検索語句レポートの強化についてのアップデート

2024.08.19

2024年6月にGoogle広告では、「Google 検索のパフォーマンスを高める検索語句のマッチングのアップデート」を発表しました。

これにより、除外したい検索語句を登録しても、ゆらぎなどで同じような語句が出稿されてしまったことに悩まされていた部分が解消されるアップデートとなりました。

参考:Google広告ヘルプ
「Google 検索のパフォーマンスを高める検索語句のマッチングのアップデート」
https://support.google.com/google-ads/answer/15070437

どのようなアップデートなのか、詳細を説明します。

1.スペルミスも除外キーワードのマッチング対象に

これまでは、除外キーワードを設定する際は、スペルミスごとに個別の除外キーワードを追加する必要がありました。
除外したいキーワードを登録するときも、ゆらぎや誤字脱字レベルまで登録しないと完全には除外できない現状がありました。

しかし、今回のアップデートでは、正しいスペルの除外キーワードを1つ追加するだけで、そのキーワードのすべてのスペルミスによるバリエーションも除外されるようになりました。

Googleヘルプにも記載されていますが、「YouTube」のスペルミスは少なくとも150万通り確認されているようです。

今後は1つの除外キーワードで、「YouTube」の150万通りの表記パターンをすべて除外することができます。

機能 動作 広告の掲載対象
除外キーワード 1 つの除外キーワードで、すべての誤字脱字パターンに対応できます 「YouTube」を除外キーワードとして追加した場合:
【除外】”YouTube 音楽”
【除外なし】”音楽 ストリーミング”
【除外】”yiutube 音楽”
【除外なし】”google 音楽 アプリ”

これで除外キーワードリストも大幅に整理することができますね!

2.検索語句レポートの強化 スペルミスも集計対象に

これまでは、誤字脱字を含む検索語句の多くはプライバシー基準を満たさないため、検索語句レポートには表示されてきませんでした。

検索語句については、ある一定の期間から、すべて表示されることはなくなり、「その他」に分類されることも多くなり、細かな検索語句の把握が難しくなっている状況でした。

今後、誤字脱字のある検索語句は、正しい表記の検索語句とともにレポートに表示されるようになります。
つまり、誤字脱字のために検索語句レポートの「その他」に分類されていた検索語句の平均 9%が、今後は検索語句としてレポートに表示されるようになります!

この改善により、より包括的な検索傾向データを把握することができ、キャンペーン最適化の精度が大幅に向上します。これは、より正確なキーワード戦略の立案や、ユーザーの検索行動の深い理解につながるでしょう。

3.まとめ

Google広告の新機能により、除外キーワードの管理が大幅に簡素化され、検索語句レポートが大幅に強化されました。
これは非常にうれしいアップデートですね!
検索広告においてはキーワードがもっとも強いシグナルです。
そのため、今回のアップデートをうまく活用して、整理や把握を強化していきたいですね!