Meta
ソーシャル関連
2023.04.25
Metaの広告には様々な配信手法がありますが、配信手法の1つにダイナミッククリエイティブと呼ばれるものがあるのはご存知でしょうか?
画像やテキストを1つの広告内に複数登録することで、最適な組み合わせでユーザーに表示されるフォーマットになっており、リリース後から高い効果が出ると期待されています。
今回はこのダイナミッククリエイティブについての紹介と配信方法までを解説していきます。
ダイナミッククリエイティブとは、複数のメディア(画像、動画)と複数の広告コンポーネント(画像、動画、テキスト、音声、CTAなど)がMetaの機械学習によってランダムで組み合わされてユーザーに表示される配信手法の1つです。
今まではクリエイティブを単体で設定して効果を検証していく必要がありましたが、ダイナミッククリエイティブでは広告を見る人に合わせてクリエイティブのバリエーションが自動で作成され、パフォーマンスの高いクリエイティブを優先して配信されるような仕組みとなっているため、高い広告効果が期待できるものになっています。
ダイナミッククリエイティブに登録できる素材の種類と上限数は以下になります。
▼ダイナミッククリエイティブで登録できる上限数
また、クリエイティブのバリエーションは[見る人ごとにクリエイティブを最適化]がOFFになっている場合は登録されたメディアと広告コンポーネントに基づいて作成されますが、ONになっている場合だと以下のような最適化が行われる可能性もあります。
Metaビジネスヘルプセンター:ダイナミッククリエイティブについて
https://www.facebook.com/business/help/170372403538781
パフォーマンスの高い組み合わせが自動で生成されて表示されるのはダイナミッククリエイティブの大きな特徴でありメリットの1つですが、他にはどんなメリットがあるのでしょうか。2つほど例を挙げます。
メリット
1.最大30個のアセットを登録
上記で登録できる見出し、画像など登録できる上限数を記載していますが、すべて上限まで登録すると最大で30個のアセットが登録できます。通常であれば1つのクリエイティブパターンでしか広告が設定できませんが、ダイナミッククリエイティブではこの中から自動で様々なパターンが生成されて広告が配信されるので、思いもよらなかったパターンで一番成果が出ているというようなことも考えられます。
2.作業工数の削減
1つのクリエイティブパターンをいくつも登録すると都度作業が発生するため時間もかかりますが、ダイナミッククリエイティブでは1つの広告を作成してそこに複数のクリエイティブを追加するだけなので、作業工数も削減することができます。
反対にデメリットも存在するので、こちらも2つ紹介します。
デメリット
1.一部の設定が不可能
Metaのビジネスヘルプセンターにも記載がありますが、ダイナミッククリエイティブは、ダイナミック言語最適化やアセットカスタマイズには対応していません。
そのため、一部では複数言語で広告が表示されてしまっている可能性や配信ごとにクリエイティブをカスタマイズすることができない点がデメリットとして挙げられます。
2.ABテストや効果検証には不向き
投稿に配信されたすべてのバリエーションに対して、集計されたデータしか確認することができないため、どのクリエイティブからコンバージョンが上がっているのか、クリック率がいいのかというような数値を確認することができません。
クリエイティブでABテストを実施したい場合はダイナミッククリエイティブ以外の配信手法で配信を行う必要があります。
ただし、反応の多かった上位10個のクリエイティブの組み合わせ(エンゲージメントに基づく)は確認することができるので、このような箇所から反応率を参考にすると良いかもしれませんね!
※2023年4月20日時点で画像やテキスト、説明文などのそれぞれの単位でデータが見れるようにアップデート有。組み合わせのデータは引き続き確認できず。
Metaビジネスヘルプセンター:ダイナミッククリエイティブ広告の結果を把握する
https://www.facebook.com/business/help/176286959893814
ダイナミッククリエイティブの配信までの手順を解説します。
1.ダイナミッククリエイティブは広告セット単位で作成するので、まずは該当のキャンペーンを選択して「広告セット」から「作成」ボタンで広告セットを作成
広告セット名やコンバージョンイベントを選択したら「ダイナミッククリエイティブ」がデフォルトではオフになっているので、オンに切り替え
オンにすると以下のようなポップアップが表示されるので「次へ」を選択するとダイナミッククリエイティブがオンになります。
オンにした後は通常の広告セット作成時同様に予算やオーディエンスを設定していきます。
これで広告セットの設定は完了です。
2.続いて「広告」を作成するため「広告名」や「広告に表示する名前 」から対象とするFacebookページとInstagramアカウントをそれぞれ選択
「広告設定」は「手動アップロード」しか選択ができないため、デフォルトの設定を維持し、「フォーマット」は「シングル画像または動画」を選択
3.続いて「クリエイティブ」より配信したい「画像」「動画」を選択 ※最大10個
クリエイティブ選択まで完了したらその下で「メインテキスト」「見出し」「説明」「コールトゥーアクション」をそれぞれ任意の数追加。赤枠の追加を押すことで複数本作成することが可能 ※各最大5個
それぞれ登録をしたら設定は完了なので「公開する」を選択
以上が配信までの流れになります。
Metaビジネスヘルプセンターにはダイナミッククリエイティブに関するベストプラクティスがまとめられているページもあるので、こちらに記載されている内容なども参考にすると良いと思います!
Metaビジネスヘルプセンター:ダイナミッククリエイティブ広告を作成する
https://www.facebook.com/business/help/344106239654869
Metaビジネスヘルプセンター:ダイナミッククリエイティブ広告のベストプラクティス
https://www.facebook.com/business/help/257326614846024
いかがでしたでしょうか。
ダイナミッククリエイティブはMetaの中でも推奨している配信手法の1つであり、直近ではクリエイティブ単位の数値が見れるようにアップデートされたなど、今後も新たな機能が追加されていくことが期待されます。
弊社の運用でも、実際にダイナミッククリエイティブで配信をしたところ、既存の広告よりも結果が2倍以上も良くなったなどの実績もあるため、実施すれば効果が期待できる配信手法となっています。
是非、現在の運用に取り入れて有効活用してみてはいかがでしょうか。