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GTMでよく活用する鉄板トリガー【基礎編】

2023.03.24

Googleタグマネージャー(GTM)は、HTMLの編集を行わずに、アクセス解析タグや広告タグを設置するのに非常に便利なツールです。
そして、GTMを設定するのにかかせないのが「トリガー」の機能です。

GTMの「トリガー」機能は、タグが実行されるタイミングや条件をさまざまな方法から選択し指定できます。
トリガー機能を使いこなすことで、より便利にタグを利用した計測が可能となります。

今回は、GTMにおける活用頻度の多いトリガー【基礎編】をご紹介します。

1.GTMのトリガーとは?

GTMにおけるトリガーとは「タグを配信させる(発火させる)条件」を設定するためのものです。
GTMの設定で「いつ、どこで」計測するかを決めるのがトリガーだと捉えていただいて問題ありません。

つまり配信させたいタグが用意できても、肝心のトリガーが設定できなければタグの登録が完了できません。
タグを配信させたい条件というものは、ある程度のパターンが存在します。

・ 特定のページにたどり着いたとき

・ フォームが送信されたとき

・ 一定の割合以上スクロールされたとき

・ 特定のページに一定の時間以上滞在されたとき

このようにさまざまなタイミングでタグの配信を実行できるため、計測可能なイベントの幅が広がり、コンバージョンなどのタイミングをある程度自由に設定することが可能です。

2.トリガー作成画面の開き方

GTMのトリガーの作成画面は以下の手順で開きます。

1.GTMの管理画面でトリガーを選択します。

2.新規のボタンをクリックします。

3.トリガーの設定をクリックします。

4.トリガー選択画面が表示されますので、任意のトリガーを選択できます。

以上でトリガー作成の画面を開くことができます。
次からはよく使うトリガーの設定をご紹介します。

3.よく活用する鉄板トリガー【基礎編】

ページビュー
特定のURLのページがウェブブラウザに読み込まれたときに実行されるトリガーがベージビュートリガーです。
トリガーを実行させたい箇所のURLが他のURLと区別できる場合に有効です。

ページビューの条件は一番多く使うであろう機能です。

基本的にはページビュートリガーで問題ありませんが、データレイヤー変数を用いたい場合などは、こちらでDOM Readyを選択します。

<参考>
「ページビュー」と「DOM Ready」の違い
 
ページビュー;ウェブブラウザがページの読み込みを開始するとすぐに発動します。
 
DOM Ready;ブラウザでHTMLのページの読み込みが完全に終了したタイミングで発動します。
 
ページ内要素を利用するデータレイヤー変数を用いたい場合に「ページビュー」トリガーを使うと、ページ内要素が読み込まれていないうちにデータレイヤー変数を使おうとしてしまうため上手くいきません。
そのため、DOMに対応して変数に値が入力されるページベースのタグの場合(データレイヤー変数などを使う場合)は「DOM Ready」での設定が必要です。

参考;タグマネージャーヘルプ ページビュー トリガー

「すべてのページビュー」か「一部のページビュー」を選択します。
「一部のページビュー」の場合、URLの条件を設定します。

基本的には「Page URL」「含む」で任意のURLを設定すれば問題ありません。

以下は、例として、サンクスページ(/complete)を指定する場合の設定です。

・トリガーの種類選択画面で「ページビュー」を選択
・一部のページビューを選択
・PageURL 含む を選択
・/completeを指定

こちらで設定は完了です。

クリック(タップ)
特定のリンクや要素をクリックしたときにタグを配信するためのトリガーが、クリックトリガーです。
2種類のトリガーがありますので、状況により使い分けましょう。

<クリックトリガーの種類>
・ すべての要素;どんなタイプのクリックでも計測できるトリガー・ リンクのみ; リンクをクリックしたときのみ計測できるトリガー

以下、例では特定のページの特定のリンクに飛ぶボタンクリックを指定した場合です。

・トリガーの種類選択画面で「リンクのみ」を選択
・タグの配信を待つにチェックをつける
・妥当性をチェックにチェックをつける
・PageURL 含む を選択し、ページを指定
・一部のリンククリックを選択し、ボタンクリック後の飛び先URLを指定

こちらで設定は完了です。

フォームの送信
フォーム送信トリガーではメールアドレス登録などの、フォーム送信時にタグを発動させることができます。ユーザーがフォームから問い合わせした数などを計測したいときに設定します。

 

トリガーの種類選択画面で「フォームの送信」を選択します。

トリガーの発生場所では「一部のフォーム」を選択し、計測したいフォームがある URL を設定しましょう。

こちらで設定は完了です。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。GTMを活用することでタグの管理がしやすく、慣れてしまえばすぐに設定もできますが、トリガーの設定は複雑な部分も多いため、気をつける必要があります。
今回ご紹介したトリガーは、広告やGoogle Analyticsのタグを設定する際は非常によく活用する設定ですので、こちらの基礎編だけでも覚えておいて損はないと思います。

トリガーを設定したらGTMのプレビュー機能できちんと動作しているのかを確認することも癖づけて設定ミスのないようにしましょう。