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Google広告、Yahoo!広告で入稿エラーを防ぐために確認したいこと

2023.01.23

リスティング広告で、せっかく広告を作って用意したのに設定する際にエラーで弾かれてしまい入稿できない…。
なんてことは広告運用者であれば一度はある経験ではないでしょうか?

エラーの原因が特定できずに、ただ時間だけが経っていくのは本当につらいですよね。
そうは言っても広告の入稿規定を見直すのは時間がかかります。。

今回はエラー調査に時間をかけないためにも、ここでGoogle広告とYahoo!広告の入稿時に気をつけるべきポイントをまとめました。

1.入稿規定のチェックリスト

媒体のヘルプや、様々なブログから細かな入稿規定は確認できますが、まず大前提として大まかに意識すべきポイントがあります。

各媒体ともに共通するポイントではありますので、以下のチェックリストにある項目は必ず頭の中にいれておいた方がいいでしょう。

▼広告文でチェックしておくべきこと
□ 媒体規定の文字数をオーバーしていないか
□ 広告の必須項目をすべて網羅しているか
□ 広告文に使用できない文字や記号がないか
□ バナーの入稿可能な上限数を超えていないか
□ 広告テキストで無断引用や著作権、商標権侵害をしていないか
□ 不明瞭な表現、不快な表現、攻撃的な表現や性的な表現がないか
□ テキスト内容が広告掲載先の国や地域で適用される法律に違反していないか

▼画像・動画でチェックしておくべきこと
□ 画像のサイズや容量は規定通りか
□ 画像のアスペクト比の条件を満たしているか
□ 必須項目のサイズの画像が準備できているか
□ 画像や動画の無断引用や著作権、商標権侵害をしていないか
□ 商用利用可能な画像や動画素材か
□ 画像や動画の入稿可能な上限数を超えていないか
□ 画像にウォーターマーク(サイト名の透かし)などが入っていないか
□ 画像や動画内で不明瞭な表現、不快な表現、攻撃的な表現や性的な表現がないか
□ 画像や動画が広告掲載先の国や地域で適用される法律に違反していないか

▼広告特有の設定でチェックしておくべきこと
□ 既に終了している古い形式の広告ではないか
□ 使用できない項目や不要な項目まで設定していないか
□ 追加先のキャンペーンや広告グループに適した広告形式か

意識すべきポイントとして、大きく分けて「広告文」「画像や動画」「広告特有の設定」3つの要素があります。

各項目をそれぞれ確認していきましょう。

2.広告文でチェックしておくべきこと

チェック項目でもご紹介しましたが、誤字脱字がないか、不適切な表現がないかを確認することはもちろん、意外と見落としがちな3つの要素をここでは詳しく説明します。

入稿前に事前に確認しておくと、スムーズに入稿できます。以下の3つは特に重点的に確認しておきましょう。

1.媒体規定の文字数をオーバーしていないか
2.広告の必須項目をすべて網羅しているか
3.広告文に使用できない文字や記号がないか

1.媒体規定の文字数をオーバーしていないか
Google、Yahoo!広告では文字数制限や表記ルールがあるため、広告出稿時にはそれらを守らなければいけません。
そのため、広告文を作成する際は、見出しや説明文など規定の文字数で収まる広告文を作成しましょう。

設定する文字数は、全角2文字、半角1文字としてカウントされます。

文字数の制限に関しては広告の形式によって異なり、媒体によって更新もあるのでGoogle 広告とYahoo!広告の公式ヘルプページを参考にしつつ、アップデート情報は常に確認するようにしましょう。

参考:Google広告|レスポンシブ検索広告について
参考:Google広告|レスポンシブ ディスプレイ広告を管理する
参考:Google広告|Google 広告動的検索広告を作成する
参考:Google広告|ファインド キャンペーンを作成する
参考:Yahoo!広告|レスポンシブ検索広告とは
参考:Yahoo!広告|動的検索連動型広告
参考:Yahoo!広告|テキスト
参考:Yahoo!広告|レスポンシブ(画像)
参考:Yahoo!広告|レスポンシブ(動画)
参考:Yahoo!広告|動的ディスプレイ
参考:Yahoo!広告|カルーセル

2.広告の必須項目をすべて網羅しているか
必須項目の最低項目数は必ずチェックするようにしましょう。
見出しや広告文を複数設定できる広告形式の場合、最低登録件数が設けられています。

例えば検索レスポンシブ広告では、見出し最低3本、説明文最低2本など必須件数をクリアしていないと入稿できないことがあります。

また、ディスプレイ広告ではバナー画像以外にも、ロゴの画像が必須項目などありますので、画像項目もチェックしておく必要があります。

Yahoo!広告の場合は、広告名の設定も必要なので必須項目として設定する必要があります。

3.広告文に使用できない文字や記号がないか
媒体側が許可していない記号や句読点の使い方をしている場合は、入稿できないケースや、例え入稿できたとしても、不承認になるケースがあります。
例えば句読点、記号を繰り返し使用するなどの不適切な方法で使用したり、本来の用途と異なる方法で使用している広告などです。

また絵文字など無効な文字やサポートされていない文字も使用不可となりますし、全角のみ、半角のみでしか使えない記号もあるため注意が必要です。
特にYahoo!広告はGoogle広告よりも記号の種類や個数に関する規定が多く、見落としがちなので要注意です。

広告で使える記号は変更される場合があるため、定期的にGoogle広告やYahoo!広告の公式ヘルプで確認しておくことをおすすめします。

参考:Google広告|Google 広告で使用できる記号一覧
参考:Yahoo!広告|使用可能な文字種別、スペース、記号種別

3.画像・動画でチェックしておくべきこと

ディスプレイ広告では、画像や動画の設定にも細かい規定があります。
特にサイズや容量は媒体ごとに異なるので注意が必要です。
あらかじめ各媒体用のサイズや容量を把握したうえで作成、リサイズをしていくことをおすすめします。

画像・動画で特にチェックしておくべきことは以下の2つです。

1.サイズや容量は規定通りか/アスペクト比の条件を満たしているか
2.必須項目のサイズの画像が準備できているか

1.サイズや容量は規定通りか/アスペクト比の条件を満たしているか
各ディスプレイ広告の配信手法にもよりますが、配信するバナーにはサイズや容量の規定があります。
サイズや容量が規定どおりでないと入稿自体ができないので、必ずチェックする必要があります。

容量については、媒体によっては最大容量を超えた場合は自動的に圧縮されますが、圧縮後も使用可能な容量を越えてしまう場合はエラーとなります。
圧縮機能はあまり期待せず、最初から上限容量を守って作成しておくとスムーズです。
また、テキスト(テキスト入りのロゴを含む)が画像の面積の20%超を占めている場合は不承認になる場合があるので、注意が必要です。

参考:Google広告|イメージ広告の画像サイズ
参考:Google広告|動画広告フォーマットの概要
参考:Yahoo!広告|バナー(画像)*アスペクト比
参考:Yahoo!広告|バナー(動画)*アスペクト比
参考:Yahoo!広告|レスポンシブ(画像)
参考:Yahoo!広告|レスポンシブ(動画)

2.必須項目のサイズの画像が準備できているか
広告形式によっては、複数の画像が必要であったり、広告用の画像とは別に企業やサービスのロゴ画像が必要な場合があります。

入稿時に「あの必須画像が用意できてなくて入稿できない…。」なんてことがないように、必要な枚数やサイズ、ロゴ画像が必要かを前もって確認しておくとよいでしょう。

4.広告特有の設定でチェックしておくべきこと

設定の細かい部分で見落としていることがあり、入稿エラーを起こすことも多々あるかと思います。
また、Google広告やYahoo!広告は常にアップデートを繰り返しておりますので、最新情報をチェックしていないと、つい先日まで活用できていた広告形式が終了となっている場合もあります。

広告特有の設定項目について、特に気を付けるべきポイントは以下2つです。

1.既に終了している古い形式の広告ではないか
2.追加先のキャンペーンや広告グループに適した広告形式か

1.既に終了している古い形式の広告ではないか
広告形式の中には、以前は活用できていたものの、アップデートにより現在はリニューアルや移行、廃止されて使えなくなった形式もあります。

例えば、Google広告拡張テキスト広告は2022年6月以降新規作成、編集ができなくなりました。
Yahoo!の拡大テキスト広告についても2022年9月末で新規作成、編集ができなくなっており、現在は両媒体ともにレスポンシブ検索広告のみ新規作成、編集が可能です。

このように古い形式のフォーマットに合わせて広告を準備してしまうと入稿エラーの原因になるので、現在使用可能な広告形式は一通り把握しておくとよいでしょう。

2.追加先のキャンペーンや広告グループに適した広告形式か
キャンペーンや広告グループの形式によって使用できる広告は決まっています。

Google広告の通常ディスプレイ広告のキャンペーンにファインド広告の形式を入れてしまうと当然エラーになります。
また、Yahoo!広告では通常の検索キャンペーンの中に動的検索連動型広告を作成することはできません。

このように、キャンペーンや広告グループの設定によって設定できる広告のフォーマットが決まっております。
作成したキャンペーン、広告グループにあわせた規定のフォーマットを把握しておきましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は広告の入稿規定のチェックリストと気をつけるべきポイントをご紹介しました。

せっかく渾身の広告文やバナーを作ったとしても、いざ入稿するときに媒体規定に沿っていないと入稿エラーになってしまい、修正するか、もしくは最初からやり直しになってしまうケースも少なくありません。

細かい規定を全て把握してすべての審査落ちやエラーに対応することは難しいかもしれませんが、今回ご紹介したポイント部分だけでも覚えておくと万が一入稿エラーになってもすぐに原因がつかめると思います。

是非参考にしてみてください!